
ブラチスラバで2年に一度開催される、世界絵本原画展(BIB / Biennial of Illustrations Bratislava)。
私は現在ブラチスラバ在住ですが(2022年5月~2026年1月現在)、今回初めてこの展示を訪れました。
この展覧会は観光客向けというより、専門性の高い国際的な文化イベントに近く、日本語での情報もほとんどありません。
本記事では、今後訪れる人へ向けた実用情報と、実際には行けなくても雰囲気を感じ取っていただけるような、客観的な解説を中心にまとめていきます。

- BIB とは何か
- 今回の開催概要(2025–2026年)
- アクセス・行き方
- チケットと入場情報(実体験ベース)
- 展示の全体的な雰囲気
- 展示内容の特徴
- 印象に残った作品、個人的に気に入った絵画
- BIBを実際に訪れた感想
- おわりに
BIB とは何か

BIB(Biennial of Illustrations Bratislava)は、1967年に始まった世界で最も歴史のある絵本原画の国際展です。
2年に一度、スロバキアの首都ブラチスラバで開催され、世界各国から集まった絵本の原画が展示されます。

この展示は単なる展覧会ではなく、国際コンペティション形式をとっている点が特徴です。
世界中のイラストレーターが参加し、国際審査員によって賞が選定されます。
また、UNESCOやIBBY(国際児童図書評議会)といった国際機関が関与しており、
絵本のイラストレーション分野では非常に権威のあるイベントとされています。
今回の開催概要(2025–2026年)

- 展覧会名:Biennial of Illustrations Bratislava(BIB)
- 開催地:スロバキア・ブラチスラバ
- 開催期間:〜 2026年2月8日(当初より延長)
この回は第30回目にあたる節目の開催で、世界各国から多数の原画が集められています。
アクセス・行き方

会場:スロバキア国立美術館(Slovak National Gallery)
所在地:Rázusovo nábrežie 2, Bratislava(国立美術館本館)
※BIB の展示は主にこの SNG の会場 で行われています(複数会場を使うこともあり)
トラム・バス でアクセスできます。
市内の トラム・バス は DPB が運行しており、チケットは 30分/60分/24時間 などのタイプ があり、停留所や車内の自動販売機で購入する必要があります。(運転手からは購入不可×)
中心部からは歩いてもアクセス可能で、旧市街から美術館までは徒歩圏内です。
チケットと入場情報(実体験ベース)

私が訪れた際のチケット構成は以下の通りでした。
<BIB専用チケット>
- 価格:€6
- 構成:3つの部屋
・2部屋:絵本原画の展示
・1部屋:常設展示のような構成
<美術館全体チケット>
- 価格:€9
- 内容:館内すべての展示が観覧可能
- 部屋数は未確認
私は訪れた日が展示の最終日で時間がなかったため、€6のチケットを選択しました。
…がしかし、展示会場に着いてから当初の1月11日から2月8日まで延長されていることに気付きました。いつか面白そうな企画展が開催される際に、すべてのフロアを見てまわりたいです。

2025/2026年度のBIB公式HP☟
スロバキア国立美術館(Slovak National Gallery)公式HP☟
https://sng.sk/en/slovak-national-gallery
展示の全体的な雰囲気

原画が一定間隔で配置され、通路は広め。
人の流れに沿って自然に鑑賞できる構成になっていました。
この展示は、いわゆる「子ども向け」ではありません。
空間構成は非常にシンプルで、
- 余計な装飾が少ない
- 照明も落ち着いている
- 説明も最小限
という、大人が静かに移動しながら鑑賞することを前提にした構成でした。
ポップな演出や体験型コンテンツはなく、「作品そのものを見る」ことに集中できる展示という印象です。
展示内容の特徴
完成した絵本ではなく「原画」が展示されている

この展覧会の最大の特徴は、印刷された絵本ではなく、
原画そのものが展示されている点です。
(※実際に絵本も下の棚に置かれているので、手に取って読むことは可能です)
そのため、
- 紙の質感
- 絵の凹凸
- 修正の跡
- 色ムラ
- 筆跡
…といった、印刷物では分からない情報がそのまま見えます。


右下に作品名・作者名(出身国)などの情報がまとめられています
技法の多様性

展示されている作品の技法は非常に多様です。
- 水彩
- アクリル
- コラージュ
- 鉛筆
- デジタル風のもの
- 線画中心のもの
など、1つのスタイルに偏ることはなく、
「絵本原画」という枠の中でも幅広い表現が見られました。

国ごとの違いよりも「個人差」が大きい

Pawet Pawlak ー Moko. Najśmieszniejszy klaun na świecie
国際展というと、「国ごとの作風の違いがはっきりしているのでは?」と思われがちですが、実際には国ごとの差はあまり感じられませんでした。
むしろ、
- 作家ごとの世界観
- 技法
- 色彩感覚
- モチーフの選び方
といった個人の表現の差の方が圧倒的に大きいと感じました。
展示は国ごとに分けて並べられています。
見たい作家さんが最初から決まっている場合も、比較的見つけやすくなっていると感じました。
日本の作家さんたちの作品も☟🗾



印象に残った作品、個人的に気に入った絵画
私の個人的な感想ですが、覚えておきたいと思った作品を記録としてここに残しておこうと思います。
まずはイラストがかわいすぎて、好みドンピシャだったもの☟


このゆるいフォルム、カラフルな色使いが最高🥺💓フィンランドの作家さんです
だれがなにをきめるの?(フィンランド・絵本・スウェーデン語) – JBBY


こういうタッチの色の重ね方がすき🐰フランスの作家さんです


こちらも優しい色味が特徴の、ハンガリーの作家さん


文字もとってもかわいい💗
イスラエルの作家さん、ホームページにもたくさんのイラストが載っていました☟




ポストカードがあれば絶対買ってた🥺どれもかわいすぎるデザイン、スペインの作家さんです。
最も印象に残っているのは、スロバキア人の画家さんたちの作品。

吸い込まれるような瞳、目を離せなくなります。
彼女のInstagramにも作品がたくさん載っています☟

自分がスロバキアに住んでいるからというわけではありませんが、強く惹かれた作品の多くは、偶然にもスロバキア出身の方々のものでした。
ここには載せきれないほど、素晴らしい作品が並んでいます。
今回のコンテストでは、291人以上のイラストレーターが参加、世界42ヵ国から応募作品が集まっていました。
BIBを実際に訪れた感想

BIBは、「絵本」という枠を超えた、イラストレーション文化そのものを扱う国際展です。
派手さはありませんが、
- 原画を見るという体験
- 世界中の作家の表現を一度に比較できる点
- 落ち着いた環境で集中して鑑賞できる構成
これらが非常に整った展示でした。
ブラチスラバに滞在する機会があり、アートやイラストに興味がある方には、訪れる価値のある展示だと思います。
おわりに

ブラチスラバには、他にも魅力的な美術館や博物館があります。
現代アートを中心とした、自然をアートを楽しみたい人にはダヌビアナ美術館がぴったり😊
ドナウ川沿いで中庭が広く美しいので、春~夏にかけて訪れるのがおすすめです。

ブラチスラバ城は、城内はブラチスラバの歴史を学べる博物館になっています☟
期間限定のアートの展示もあり、地下も見学することができます。
旧市庁舎も館内は一部博物館になっており、建物自体が美しく、展望台からの景色も◎☟
その他、ブラチスラバ内にある博物館☟
貴重なお時間を割いて最後まで読んでいただき、
本当にありがとうございました ⸜( ´ ꒳ ` )⸝ ♡♥
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