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【奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム】東京都庭園美術館

Tokyo Metropolitan Teien Art Museum
(March 2022)

 

20世紀最大の芸術運動であった、『シュルレアリスム』

 

(※シュルレアリスムとは、『超現実主義』を意味します。「無意識」や「夢」、心の奥に潜む「欲求」など、はっきりした意識のもとではコントロールできない領域のものを表現しようとした流派のことをシュルレアリスムと呼びます。)

参考:シュルレアリスムって?初心者でも大丈夫。作品の楽しみ方をやさしく解説!《やさしいアートの話2》 | thisismedia

 

シュルレアリスムがモードの世界に影響をもたらした、

さまざまな美の表現を紹介する展覧会が、東京都庭園美術館にて

2022年1月15日(土)~ 4月10日(日)まで開催されます。

 

この記事では、3月初旬に訪れたときの展覧会の様子、

また東京都庭園美術館についてご紹介させていただきます。

 

Tokyo Metropolitan Teien Art Museum
(March 2022)

 

この記事に掲載されている写真は、2022年3月上旬に東京都庭園美術館を訪れたときに撮影したものです。本館(旧朝香宮邸)内は撮影禁止でしたが、新館は撮影可能でした。※動画はNGです。(使用カメラ:OLYMPUS PEN Lite E-PL5)写真に加工はしておりません。

 

東京都庭園美術館 「奇想のモード展」について

Tokyo Metropolitan Teien Art Museum
(March 2022)

 

展覧会は 9章構成となっています。

(8章と記載されているサイトもありますが、

 展覧会で配布されている出典リストには、9章に分けて展示品がリストアップされています。)

 

 第1章:「有機物の偏愛」

    Favoring the Organic

 第2章:「歴史にみる奇想のモード」

    The Bizarre and the Mode Throughout History

 第3章:「髪(ヘアー)へと向かう、狂気の愛」

    At Mad Love of Hair

 第4章:「エルザ・スキャパレッリ」

    Elsa SCHIAPELLI

 第5章:「鳥と帽子」

    Birds and Hats

 第6章:「シュルレアリスムとモード」

    Surrealism and Mode

 第7章:「裏と表―発想は覆す」

    Back and Front – Ideas Flip

 

 第8章:「和の奇想―帯留と花魁の装い」

    The Fantastic in Japanese Clothing – Obi Clips and Courtesan’s Turnouts

 第9章:「ハイブリッドモードーインスピレーションの奇想」

    The Hybrid and the Mode – The Bizarre as Inspiration

 

1 ~ 7 章は本館、8・9 章は新館で展示されています。

(新館は写真撮影が可能でしたので、後半に展示室の様子をご紹介いたします。)

 

左から舘鼻則孝《太郎へのオマージュ:ヘアピン/太陽》、《太郎へのオマージュ:呪力の美学 #2》、《太郎へのオマージュ:ヒールレスシューズ/太陽の靴 #2》、《太郎へのオマージュ:呪力の美学 #1》(すべて2016年制作)

 

各章について、それぞれの見どころは下記記事で詳しくご紹介されています☟

 

現代の私たちからみた「奇想」をテーマに、古今東西の作品を紹介する本展。

会場には16世紀の歴史的なファッションプレートからコンテンポラリーアートまでの幅広い作品が並びます。

 

美しく装うのは、人々の普遍的な欲求。

過去の歴史においては、自然な肉体を極端に歪めさせて、美を追求した事もありました。

西洋のコルセット、中国の纏足が典型的です。

 引用元:奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム | レポート | アイエム[インターネットミュージアム]

 

展示室の様子を3分以内にまとめられている動画☟


www.youtube.com

(無音の動画です)

 

 

東京都庭園美術館 「奇想のモード展」 基本情報

Mode Surreal(March 2022)

 

展覧会「奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」

<会期> 2022年 1月 15日 (土) ~ 4月 10日 (日)

会場  東京都庭園美術館(本館+新館)
開館時間  10:00 ~ 18:00
 ※入館は閉館の30分前まで
休館日  毎週月曜日
 *3月21日は開館、3月22日(火) は休館
TEL   050-5541-8600
ADDRESS  〒108-0071 東京都港区白金台5-21-9

 

Mode Surreal(March 2022)

 

※オンラインによる日時指定予約制となっています

一般  1,400円
大学生(専修・各種専門学校含む)  1,120円
中学生・高校生  700円
65歳以上  700円

※「Welcome Youth」期間(3月19日 (土) ~ 4月3日 (日) )は

 18歳以下は入場無料

 

チケットの購入及び予約については、下記公式HPをご確認ください☟

 

★ 展覧会で配布されていた出典リスト☟

 

★ 展覧会の公式HPはこちら☟

 

本展は本館(旧朝香宮邸)に展示されている作品を観覧した後、新館に続きます。

新館では写真撮影が可能です(ムービーはNGです)

次の項目で新館で撮影した作品を一部ご紹介いたします。

 

 

「奇想のモード展」新館の様子

東京都庭園美術館・新館(March 2022)

 

新館の展示室に入るとすぐに目に飛び込んでくる展示 ↓

左からユアサエボシ《着衣のトルソーと八つの砲弾》、《着衣のトルソーと二匹の魚》、《着衣のトルソーと燃えている本》(すべて2021年制作)

 

架空の物故作家「ユアサエボシ」がシュルレアリスムの影響を受けて描いたとされるトルソーの絵。

シュルレアリスム的絵画を批評的な知見とともに描き出した本作は、第5章「シュルレアリスムとモード」と呼応している。

 引用元:東京都庭園美術館で「奇想のモード」がスタート。シュルレアリスムとモードに通底する「奇想」の系譜をたどる|美術手帖

 

浮世絵の展示は、背景が鮮やかな壁紙でした☟

第8章:「和の奇想―帯留と花魁の装い」展示室の様子(March 2022)

 

展示室の奥へと進むと、舘鼻則孝氏による圧巻の大型作品群が現れます。

花魁の高下駄からインスピレーションを受けたと言われている、「ヒールレスシューズ」

手前の作品が舘鼻則孝《ベビーヒールレスシューズ》(2021年制作)

 

広い空間を利用した、開放的な展示室です。

 

小さなケースに入っている作品もありました ↓

舘鼻則孝《ヒールレスシューズ》

 

次に現れるのは、永澤陽一氏による、

本物の馬・シマウマの革・毛を使用したジョッパーズパンツ

永澤陽一 ジョッパーズパンツ 《恐れと狂気》(すべて2008年制作)

 

展示室の最後を締めくくるのは、

串野真也氏の「動植物がモチーフ」となっている数々の靴。

Tokyo Metropolitan Teien Art Museum
(March 2022)

 

動物の皮革、昆虫や鳥の羽根などをモチーフとしています。

どの作品も近くでじっくりと見たくなるものばかりでしたが、特に印象に残っているのがこちらの作品☟

串野真也《Sphinx of the forest》(2017年制作)

 

作品名を控えていなかったのですが、他の展示も独特なものばかりでした。

 

串野真也《Bird-witched》(2014)

 

 

新館の別室にある巨大な作品、《Modified Paradice》

東京都庭園美術館・新館(March 2022)

 

ANOTHER FARMの発光する遺伝子を組み込まれた、

蚕による絹糸の衣服が室内中央に大きく展示されています。

 

展示室前にある専用のメガネのようなものを付けて作品を鑑賞します。

暗い展示室内で光るドレス。少し不気味さもありますが、神秘的でした。

ANOTHER FARM《Modified Paradice》(2018制作)

 

 

東京都庭園美術館 基本情報

本館・正面玄関の床(March 2022)

 

外観からは想像がつかないほど、

建物自体が芸術品のように美しい、アールデコ様式の本館(旧朝香宮邸)

 

エントランスから気分が高まります。

正面玄関(March 2022)

エントランス内から見た景色☟

Tokyo Metropolitan Teien Art Museum
(March 2022)

外観はシンプルなデザインです☟

Tokyo Metropolitan Teien Art Museum
(March 2022)

 

本館の各室については、下記公式HPをご確認ください☟

 

私が訪れたとき(「奇想のモード」展 開催中)は本館での撮影は不可でしたが、本館内での写真撮影が可能な展覧会もあります。

 

通常年に一度公開される建物公開展が2022年も開催されます☟

今回は1920-30年代のアール・デコ期の貴重書に着目し、貴重書を約100点展示。

大食堂のテーブルデコレーションなど、各室に合わせた再現展示が行われます。

※この展覧会の会期中(2022年4月23日 (土) ~  6月12日 (日) は本館内での写真撮影が可能です。

 

東京都庭園美術館のパンフレット☟

 

本館前には、ちょっと変わった狛犬が鎮座しています

Tokyo Metropolitan Teien Art Museum
(March 2022)

 

カフェと庭園について

Tokyo Metropolitan Teien Art Museum(March 2022)

 

新館にはカフェも併設されています。

自然のやわらかな光が注ぎ込む、天井までガラス張りの居心地の良い空間です。

café TEIEN(March 2022)

café TEIEN については、下記記事でご紹介しております☟

 

Tokyo Metropolitan Teien Art Museum
(March 2022)

 

東京都庭園美術館は、その名の通り「庭園」が有名な美術館です。

 

※新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け

 2022年1月12日 (水)より庭園を休園していましたが

 3月23日 (水) より開園しています。

 

庭園の概要・公式HPはこちら☟

 

 

おわりに

Tokyo Metropolitan Teien Art Museum
(March 2022)

 

庭園に囲まれた、美しい建物と合わせて展示を楽しめる展覧会、

「奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」

 

この美術館だからこそ、訪れる価値があったと感じました。

 

時代によって変わる価値観が反映されたファッション、現代美術を

ぜひ一人でも多くの方に見ていただきたいと思います。

 

 

ファッションをテーマにした美術館・博物館で

イギリスで有名なものを1つ挙げるなら、V&A です。

Mantua, 1755 – 60, England

Victoria and Albert Museum(August 2019)

こちらも建築物そのものが美しい、ロンドンのおすすめ観光スポットの1つです。

 

イギリスでは、ほとんどの美術館・博物館は無料で観覧することができます。

このブログでは イギリスの美術館・博物館 情報もまとめています。

イギリスの美術館・博物館 カテゴリーの記事一覧 - TO travel IS TO live

イギリス旅行の際に参考にしていただけると幸いです。

 

 

 

貴重なお時間を割いて最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました ⸜( ´ ꒳ ` )⸝

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