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【2021 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展】西宮市大谷記念美術館

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西宮市大谷記念美術館(August 2021)

 

イタリア・ボローニャで1964年から続く、世界で唯一の子どもの本専門の国際見本市、

「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」

 

毎年絵本原画のコンクールが行われており、

すでに絵本として発表された作品も、未発表のものも全て公平に審査されます。

 

西宮市大谷記念美術館では、1978年からこのコンクールで入選した作品を紹介する、

「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」を毎年恒例の展覧会として開催してきました。

 

昨年2020年は残念ながら、こちらの美術館での開催は中止となりましたが、

ボローニャの見本市事務局では、コンクールの審査をオンラインで行い、

オンラインで見本市も開催されました。

 

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西宮市大谷記念美術館(August 2021)

 

8月下旬に西宮市大谷記念美術館を訪れたときの様子、

印象に残っている作品、展覧会の概要についてご紹介いたします。

 

 ↳クリックすると読みたいページまで飛びます。

 

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西宮市大谷記念美術館(August 2021)

 

2021 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

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西宮市大谷記念美術館(August 2021)

 

ボローニャ展とは?

1964年から続く、世界で唯一の子どもの本専門の国際見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」では毎年、絵本原画のコンクールが行われており、

世界各地から多くのイラストレーターが作品を応募しています。

 

5点1組のイラストを用意すれば誰でも応募できる公募展で、

絵本の専門家である審査員たちによって、すでに絵本として発表された作品も未発表のものも全て公平に審査されます。

 引用元:2021イタリア・ボローニャ国際絵本原画展 特設サイト|西宮市大谷記念美術館

 

今年はコロナの影響のため、オンラインでのコンクール審査を行い、

見本市もオンライン開催となりました。

 

68カ国 3,235組の応募のうち、日本人8名を含む、

23カ国 76作家が入選を果たしました。

 

ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア 公式HPはこちら☟

 

展覧会 基本情報

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西宮市大谷記念美術館(August 2021)

 

  • 会期:2021年 8月 21日 (土) 〜 9月 26日 (日)
  • 休館日:水曜日
  • 開館時間:午前 10時~午後 5時
     (入館は午後 4時 30分まで)

<入館料>

  • 一般  1,200(1,000)円
  • 高大生 600(400)円
  • 小中生 400(200)円

 

*( )内は前売料金(税込価格)

*前売券はローソンLoppi(Lコード52980)で取り扱い、

 または受付にて販売(販売期間:〜8/20)

 

*西宮市内在住の一般の方は1,000円(要証明書呈示)

*西宮市内在住65歳以上の方は500円(要証明書呈示)

*ココロンカード・のびのびパスポート呈示の小中生は無料

*心身に障がいのある方及び介助者1名は無料(要手帳等呈示)

 

案内チラシ

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★【2021 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展】

 案内チラシの PDFは こちら

 

 案内チラシに使用されているイラスト☟

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チャン・シャオチー(台湾)
《ずっと目をつぶっていられたらいいのにな》

画像引用元:

2021イタリア・ボローニャ国際絵本原画展|西宮市大谷記念美術館

 

特に印象に残っている作品

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西宮市大谷記念美術館(August 2021)

 

どの作品も本当に素晴らしく、一つひとつ紹介させていただきたいのですが、

その中でも特に印象に残っている作品 5点がこちら☟

 

Eunyoung Jin

ジン・ウニョン(韓国)《遊びの発明家》

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画像引用元:

作品紹介|2021イタリア・ボローニャ国際絵本原画展 特設サイト|西宮市大谷記念美術館

※対象のリンク『作品紹介』のページは、会期中毎週金曜日に更新されます。

 

案内チラシにも掲載されている作品です。

優しい色使いと可愛らしいキャラクターたちが魅力的。

5つ展示されていた作品の中でも、個人的にもっとも印象に残っているのは

星が輝く夜空のイラストですが、インターネット上で作品を探すことは叶いませんでした。

 

 

Marie-Noëlle Horvath

マリー・ノエル・オルヴァット(フランス)《ぐるん ぐるぐる》

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画像引用元:

ワークショップ通信|2021イタリア・ボローニャ国際絵本原画展 特設サイト|西宮市大谷記念美術館

 

刺繍の作品は珍しく、デザインもとてもかわいかったので印象に残っています。

 

ヒツジさんだけでなく、サルや他の動物たちの作品もあり、どれも本当にかわいかったです♡

 

 

Chao Cui

ツゥイ・チャオ(中国)《マッコウクジラをぬすみだせ!》

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会場で購入したポストカード

 

まだ出版されていない作品、 “We Stole a Sperm Whale”

 

水族館にやってきたマッコウクジラを見ようと、急いで自転車に跨って漕ぎ出す少年。

しかし、狭い水槽に閉じ込められたマッコウクジラは、なんだか悲しそうに見えました。

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画像引用元:

The Golden Pinwheel Young Illustrators Competition

 

マッコウクジラをお家に帰してあげるため、みんなで協力して盗みだす計画を立てます。

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画像引用元:

The Golden Pinwheel Young Illustrators Competition

 

水族館・動物園で珍しい生き物たちを見られるのはとても貴重な体験ですが、そこに閉じ込められている動物たちの気持ちは?連れてこられるまでの経緯は?…と深く考えさせられる作品でした。

展示されている絵画5点とも、下記リンクに解説付きで載っています☟

※中国のサイトですが、解説は英語で書かれています。

 

 

Sylvie Bello

シルヴィ・ベロ(フランス)《最初の雪》

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会場で購入したポストカード

 

フランス人女性アーティスト。

独特の世界観で、一瞬で魅了されました。

 

5点飾られていた作品の中でも、一番すきだなぁと思った絵がこちら☟

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“la prima neve”
画像引用元:

SYLVIE BELLO Illustration jeunesse et presse | Monotype | Gravure

 

下記HP(フランス語)からもたくさん作品を見ることができます☟

 

 

Aina Bestard

アイナ・ベスタルド(スペイン)《地球のうしなわれた風景》

 

スペイン人・女性アーティスト。

この展覧会で1番強く印象に残っている作品、

“Paisajes Perdidos de la Tierra”

 

1分 35秒 の短い動画です☟)


www.youtube.com

 

本の装丁の美しさはもちろん、

中のフォントや紙の材質に至るデザインの細部まで、こだわりが詰まった作品。

トレーシングペーパーも効果的に使われています。

 

子供用に作られた本というよりかは、大人が観賞用に楽しむ要素が強いと感じました。

(もちろん強いメッセージ性が盛り込まれており、ただ美しいだけではありません。)

 

スペイン語がわからなくても、手元に置いておきたくなる1冊です。

 

 

ここでは紹介しきれませんでしたが、本当に素敵な作品ばかりです。

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タイ・ウェイチュン(台湾)《夜市》
画像引用元:

図録・絵本・グッズ紹介|2021イタリア・ボローニャ国際絵本原画展 特設サイト|西宮市大谷記念美術館

 

公式HPでも図録・絵本・グッズの紹介がされています☟

作品の出典リスト☟

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※今回は特別に用意されたとのこと。必要な場合は受付の人にお願いするともらえます。

※掲載番号は展示の順序と一致していません。

(作品名や作者名のアルファベット順でもないため、どういう順番なのかは謎です…)

 

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西宮市大谷記念美術館(August 2021)

 

 

西宮市大谷記念美術館<基本情報>

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西宮市大谷記念美術館(August 2021)

 

美術館概要

公益財団法人西宮市大谷記念美術館は、

西宮市が故大谷竹次郎氏(元昭和電極社長・現社名SECカーボン (株) )より、

土地建物、美術作品の寄贈を受け、そのコレクションを広く一般に公開するため、

1972(昭和47)年11月に開館した美術館です。

 

日本近代洋画、近代日本画、フランス近代絵画を中心とした当初のコレクションに加えて、

阪神間を中心とする地元作家の作品や版画の蒐集(しゅうしゅう)にもつとめ、

現在では1100点以上の作品を収蔵しています。

 引用元:美術館について|西宮市大谷記念美術館

 

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西宮市大谷記念美術館(August 2021)

 

アクセス

〖阪神電車〗

 「香櫨園」より南西へ徒歩6分。

 

〖JR〗

 JR神戸線「さくら夙川」下車。国道2号線を西へ向かい、

 夙川沿いを南に下り、南西へ徒歩15分。

 

〖阪急電車〗

 「夙川」下車。夙川沿いを南に下り、南西へ徒歩18分。

 

 

★お車でお越しになる方は、公式ホームページに専用駐車場の説明があります☟

※専用駐車場は15台分のみです。

 

 

西宮市大谷記念美術館<庭園>

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エントランスロビーから見た庭園
(August 2021)

 

西宮市大谷記念美術館は、

『水と緑の美しい庭園を持つ美術館』としても知られています。

 

1991年に全面的な増改築工事を行い、現在の建物となりましたが、

和風邸宅の良さはそのままに、エントランスロビーから流れる滝を楽しむことができます。

 

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庭園側から見たエントランスホール
(August 2021)

 

建物をぐるっと1周囲うようにして庭園が広がっています。

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西宮市大谷記念美術館(August 2021)

 

園内には現代美術の作品も常設されており、

梅や桜、紫陽花、紅葉、牡丹など、四季折々の花が咲き誇ります。

 

庭園だけでも充分に楽しむことが出来ます。

 

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西宮市大谷記念美術館(August 2021)

 

庭園内には立体作品 11点が常時展示されています。

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画像引用元:

庭園について|西宮市大谷記念美術館

万博公園の『太陽の塔』で有名な岡本太郎の作品もあります!

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『午後の日』(1967年) 岡本太郎

美術館を訪れた際は、ぜひ庭園内のお散歩も楽しんでくださいね。

 

庭園内で撮影した写真は、こちらの記事にもたくさん載せています☟

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西宮市大谷記念美術館(August 2021)

 

 

おわりに

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西宮市大谷記念美術館(August 2021)

 

国境を越えて多種多様な作品がひとつの場所に集まるということ。

この時代だからこそ、改めてこの展覧会の重要性・価値を感じることができました。

 

 

「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」で展示されている作品は、

まだ出版されていない作品も含まれているため、

ここでしか見られない作品も少なくありません。

 

手法も作風も全然異なる作品たち。

お近くにお住いの方は、ぜひ実際に訪れて

アートが持つ力をご自身の目で見て感じてほしいです。

 

 

 

貴重なお時間を割いて最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました ⸜( ´ ꒳ ` )⸝

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