中世の街並みが残るスロバキアの都市、
Trenčín(トレンチーン)
ローマ帝国時代は、中央ヨーロッパにおける軍事拠点の最北端の街として発展していました。
(現在のトレンチーン城の麓で、西暦179年にローマ帝国がドイツの部族を破ったことを記した石碑が発見されています。)
街の規模はとても小さいですが、中欧最大規模の古城、
Trenčiansky hrad(トレンチーン城)からの眺めは息を呑む美しさ。
おしゃれなカフェや雑貨屋さんも点在しているので、
カフェ巡り・雑貨屋さん巡りが好きな方は丸一日楽しめる街です。
この記事では筆者が実際に街歩きをしたルートを辿りながら
半日で観光スポットを巡るモデルプランを
実際に現地で撮影した写真とともにご紹介いたします。
- Park of Milan Rastislav Štefánik
- 美術館・博物館・アートギャラリー巡り
- City tower(Mestská veža)
- Piaristic Church of St. Francis Xaverský(Piaristický kostol)
- Trenčín Synagogue(Synagóga)
- Štúrove námestie Trenčínにある不思議な噴水
- 雑貨屋さん巡り
- カフェでひと休み
- Mierové Square(Mierové námestie)
- Parish Church of the Birth of Virgin Mary(Farský kostol)
- Trenčín Castle(Trenčiansky hrad)
- おまけ:足元にあるアートも見逃さないで!
- トレンチーンへのアクセス
- おわりに
2022年6月現在、アジア人はほぼおらず(観光中にアジア人らしき人は一人も見かけませんでした。)、スロバキア語以外の言語を耳にすることさえとても稀でした。
写真は加工無しのそのままの状態で掲載しています。動画はInstagramのリールでご紹介する予定です。写真では伝えきれない臨場感を味わっていただければ嬉しいです。
Park of Milan Rastislav Štefánik
トレンチーン駅・バスターミナルから
街の中心部へ向かうまでに通過する公園です。
スロバキアの首都・ブラチスラバにも変わった銅像がたくさんありますが(それに関しては別記事で詳しくご紹介いたします)
こちらの公園にも不思議な銅像がありました。
Park of Milan Rastislav Štefánik
公園を突き抜けると、一気にTrenčiansky hrad(トレンチーン城)が近くなります☟
ここから見る角度は、スコットランドのエディンバラ城に少し雰囲気が似ているなと感じました。
エディンバラ城についてはこちらに詳しくまとめています☟
トレンチーン城は巨大なため、駅から公園に入るまでの通りからも見えています☟
美術館・博物館・アートギャラリー巡り
公園(Park of Milan Rastislav Štefánik)を抜けた後は地下道を通り、
反対側の道に出てSNP広場へ。(上の写真がSNP広場です。)
写真に見えている坂を上らずに、直進して(写真右手)しばらくすると、
ピンクの建物が印象的なアートギャラリー、
Galéria Miloša Alexandra Bazovského が見えてきます。
(私は時間がなかったため入っていませんが)
20世紀のスロバキア・アートのユニークなコレクションを中心に楽しむことができます。
SNP広場に面しているトレンチーン博物館についての詳細はこちら☟
他にも街中にアートギャラリーや絵画・アート作品を販売しているお店が点在しています。
City tower(Mestská veža)
市内中心部に入ったら、まずはシティタワーに登ってみましょう。
入館料は(大人一人分で)たったの €1(団体割引や学生割引もあります)
☜ こちらが入口の目印
チケットカウンターへはエレベーターで簡単に上がれます
City towerだけでなく、Trenčínの観光スポットが載っている冊子や
Trenčínから日帰りで訪れられる街についてまとめられているパンフレットも無料でもらえました。
これだけで €1 の価値がある気がします。
シティタワーは15世紀前半に建てられ、
当時から広場への入口としての機能を果たしていました。
もともとは2階建ての建物だったため、
“Lower Gate” と呼ばれていたそうです。
16世紀中頃に再築され、その後も何度か改装を経て、
現在の6階建ての建物へと変貌を遂げました。
柵が付いているところまで登れます
中はちょっとしたミュージアムのようになっています。
フロアを上がるごとにアート作品を見られるので、急な階段も苦ではありません。
最上階にはタワー時計があります☟
(16世紀にオリジナルのものから電動時計に取り替えられました。)
展望台へ出ると、オレンジ色の美しい街並みを見渡すことができます。
景色を堪能した後は、上ってきた階段を今度は下ります。
一段一段が急なため、小さなお子様が自分で昇り降りするのは難しいと思います。(5歳以下は無料)
街歩きを始める前に、街全体をざっくり把握するためにも上ることをおすすめします。
(私はいつも初めて訪れる街を散策するときは、まずは高い場所に登って全体のスポットの位置関係を確認しています。その方が自分がどこにいるのかがわかり、スムーズに動けるので。)
Piaristic Church of St. Francis Xaverský(Piaristický kostol)
シティタワー(Mestská brána)のすぐそばに位置している、
ライトイエローとホワイトのかわいい教会、
Piaristický kostol は無料で入ることができます。
バロック様式の初期の建物として、1653年~1657年、
イタリア人建築家の Pietro と Gothard Spazzo によって設計および建設されました。
スロバキアで最も美しいバロック様式の教会の1つとして知られています。
残念ながら私が訪れたときは閉まっていたため、ガラス越しに撮影☟
★ 下記HPのリンクから内部の様子をご確認いただけます☟
Trenčín Synagogue(Synagóga)
こちらもシティタワー(Mestská brána)のすぐそばに位置しています。(徒歩約2分)
年に数回しか中に入ることはできませんが、
不定期に行われるイベントの際は、無料で入館可能です。
1913年に建築されました。
★ 下記HPのリンクから内部の様子をご確認いただけます☟
Štúrove námestie Trenčínにある不思議な噴水
Mierové Square (Mierové námestie) が街で最も賑やかなエリアですが、
もう1つの広場、Štúrove námestie もぜひ訪れてみてください。
Mierové Squareからシティタワー(Mestská brána)をくぐって…☟
そのまま道なりに進み、右手に曲がると小さな広場が現れます。
そこにあるのがちょっと変わった面白い噴水、
The fountain of the vodyanoy Valentín(Fontána vodníka Valentína)
口からぴゅーっと水を飛ばしている銅像がユニーク!
ハトが集まって休憩していました。
この後、ハトが密集していた地面からも水が噴き出し、一斉に退散!
スマホで動画を撮ったので、Instagramのリールに載せようと思います。
この後子供たちも集まってきて、
のどかなスロバキアの日常の一部を見ることができました。
雑貨屋さん巡り
Trenčínにはおしゃれでかわいい雑貨屋さん、服屋さんがたくさんあります。
お店に入ったら、店員さんから “Dobrý deň.” (こんにちは)と挨拶されることが多いですが、店内をさーっと見てまわるだけならそれ以上声をかけられることはあまりありません。
(真剣に何かを探している雰囲気だったら「お手伝いできることありますか?」と聞かれるかもしれませんが…。)
何も買わなくても "Ďakujem!"(ありがとう)と伝えてからお店を出るようにしましょう。
"Dovidenia. "(さようなら)と返してくれます (^^♪
店内を撮影させてもらったお店はこちら☟
他にもかわいいお店がたくさん並んでいるので、
ぜひ自分の足で歩いて見てまわってください♡
カフェでひと休み
歩き回って少し疲れたら、カフェでひと休み。
私が訪れたのは Mgusto Cukráreň というケーキ屋さんです。
ショーケースには美味しそうなケーキがずらり。
迷いましたが、イタリアスイーツ Diplomatica(バニラ スライス)を選択。
夏のヨーロッパはテラス席が人気ですが、
インテリアがかわいかったので店内でいただきました。
他にも居心地が良さそうなカフェはたくさんあります。
テラス席でのんびり日光浴をしながら休憩したり、店内で静かに過ごしたり、
美味しいスイーツでエネルギーチャージをしてくださいね。
お酒が好きな人はお昼からパブ、なんてのも最高ですよね。
私は一人旅中はあまり飲みませんが、良さそうだなと思ったお店☟
いろんな種類のビールが楽しめます。
ビールジョッキ・グラスがとにかくかわいい!
ぜひ上記お店の公式HPもチェックしてみてください。
Mierové Square(Mierové námestie)
体力が回復した後は街歩き再開!
(この時点で11:30に駅に到着してから3時間半が経過していました。)
街でもっとも賑やかな Mierové Square でカフェ・雑貨屋さん巡りを楽しんだ後は
広場にある Morový stĺp も見ておきましょう。
Morový stĺp、英語にすると Plague Column
ペスト記念柱はどのヨーロッパの街を訪れても
必ずと言っていいほど見かけますよね。
装飾が豪華で規模が大きければ大きい程、それだけその土地での被害も大きかったとか…
日本ではあまり馴染みがありませんが、
これを見るたびに悲しい過去があったことを改めて思い知らされます。
冒頭でお伝えしたように、Trenčín ではスロバキア語以外の言語を聞く機会はほとんどありませんが、国内からの旅行者が多く、遠足のような学校団体を多く見かけました。
広場を一通り歩いて散策を終えたら、いよいよ旅のハイライト、
トレンチーン城(Trenčiansky hrad)へ。
その前にお城の近くにもう1つの有名な教会、
Farský kostol があるので、こちらも合わせて訪れましょう。
Parish Church of the Birth of Virgin Mary(Farský kostol)
Farský kostol はトレンチーン城の近くの高台に位置しています。
教会に辿り着くまで、坂道を上り続けなければいけません。
その道中に出てくる House of Town’s headsman (Katov dom) ☟
時間がなかったため入っていませんが、現在はミュージアムになっているようです。
そのまま坂道を上り続けると、クリーム色のかわいい建物が見えてきます。
この右手にあるのが Parish Church of the Birth of Virgin Mary です。
こちらの教会も残念ながら中に入ることはできませんでしたが、
柵の間から中の様子を覗くことは可能でした。
1324年に建てられましたが、何度も火災に遭い、
20世紀初期に現在の姿に修復されました。
無宗教ですが、教会のひんやりした空気(冬は暖かな空気)を肌で感じるたびに
神聖な場所には目に見えない何かがあってもおかしくないな~と思います。
教会の横は展望台になっていて、この場所からも街を見渡すことができます。
Trenčín Castle(Trenčiansky hrad)
街の一番の観光スポット、トレンチーン城。
見どころが多すぎて簡単にご紹介することが難しいため、
別記事にまとめております。
★詳しくはこちらをご覧ください☟
時期によってオープン時間は異なりますが、
夏は夜7時まで空いているので、
市内のカフェやお店を見てまわった後に訪れるのがおすすめ。
(※屋根がない部分が多いため、きつい日差しの中での散策は体力を奪われます。)
学校団体も夕方には少なくなるので、のんびりと自分のペースでまわりたい人は
旅のハイライトを最後に持って行きましょう。
おまけ:足元にあるアートも見逃さないで!
トレンチーンのマンホールカバーは、旗を持った子羊?が
デザインされているように見えます。
このデザインが採用された理由は調べてもよくわからなかったのですが、
ブラチスラバでは見たことがないマンホールカバーです。
ぜひ足元にも注目して街歩きを楽しんでください!
マンホール(と足元の写真)のInstagramも運用しています☟
この投稿をInstagramで見る
日本とヨーロッパ各地、旅をしたときに見つけたかわいいマンホールカバーの写真を更新していきます。
興味がある方はぜひフォローしてチェックしていただけると嬉しいです♡
(ブダペストはピカピカのゴールドのマンホールが至る所にありました。)
トレンチーンへのアクセス
旅人のバイブル「地球の歩き方」にはブラチスラバからトレンチーンへは
電車・バス共にアクセス可能と記されていましたが、
バスの行き方がわからなかったため(定番の乗車アプリ Omio でもヒットしませんでした)
Googleマップ検索で出てきた電車を使って移動しました。
ブラチスラバから電車で移動する場合、
大抵の方は Bratislava Hlavna (Bratislava Hlavná) 駅を利用することになると思います。
私は Vinohrady というひとつ手前の駅から徒歩10分程度のところに住んでいるので、
そこから乗車、約1時間半の電車の旅でした。
のどか過ぎるVinohrady駅
チケットは往復 €12.04(約 ¥1,750 )
車掌さんが回って来たときに、このバーコードを読み取っていました。
見た目は一昔前の古い電車です
中は仕切りがあり、個室のようになっています。
自由席ですが、テーブル付きのゆったりとした席で
のんびりと過ごすことができました。
車内は少し不安定なときもありますが、Wi-fiも使えます。
車窓からのどかな景色もぜひ楽しんでくださいね。
Trenčínの駅からも見えるお城
おわりに
ブラチスラバから日帰りで訪れることができるトレンチーン。
自然に囲まれた、のどかな美しい都市です。
この記事を通して、その魅力を少しでもお伝えできていれば幸いです。
ブラチスラバから日帰り観光できる街は他にもあります。
7つの丘に囲まれたニトラ(Nitra)も落ち着いた美しい街でした。
ニトラについてはまた別の記事でご紹介いたします。
貴重なお時間を割いて最後まで読んでいただき、
本当にありがとうございました ⸜( ´ ꒳ ` )⸝ ♡♥
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