イギリス政府公式ホームページによると、日本国籍のパスポートを保持している人は(特別なビザなどを持っていない場合)
2025年1月8日以降、イギリス入国時に電子渡航認証【ETA】が必要になります。
まだ少し先の話だと気に留めていなかったのですが、2024年11月29日、
ウィーン空港からRyanair(ライアンエアー)でロンドン・スタンステッド空港へ向かおうとしたところ、「ETAの申請をしていないから」という理由でゲートで搭乗拒否を受けました。
その時の体験談と、どのようにして別便を利用したのか、クレーム申し立て方法について記録として残しておこうと思います。
日本人がETAを取得する必要があるのは 2025年1月8日以降の渡航から
イギリス政府の公式ウェブサイトには、日本国籍の方で(イギリスでビザを持っていない場合は)、ETAの取得が必要になるのは、2025年1月8日以降の渡航と記載されています。
それまでは日本のパスポートさえあれば、ルール上は渡航可能なはずでした。
画像引用元:Check if you can get an electronic travel authorisation (ETA) - GOV.UK
【ETAの申込手続き】
Apply for an electronic travel authorisation (ETA) - GOV.UK
上記のサイトに行くと、アプリをインストールして申請手続きを行うよう促されます。
★アップルユーザーの方☟
★アンドロイドユーザーの方☟
アプリ登録後は、指示に従って進めれば、2分以内に申請することができます。
※お手元にパスポートをご準備ください。
※クレジットカードで支払うため、クレジットカードの番号もご準備ください。
(2024年11月29日に支払った当時は、申請費用は €12.47 でした。)
※写真を撮る必要があるため、背景に人や物が映らない、無地の壁を探してください。
「申請後は3営業日以内に受理される」と申請受付メールが来ましたが、
実際はものの数分で承諾されました。
ETAの有効期限は2年間ですが、パスポートに紐づけられているため、パスポートの有効期限が2年以内の場合はETAも同じ日に期限切れになります。
ウィーン空港の搭乗ゲートの職員に止められた話
早めに機内に乗り込みたくて、列の最初の方に並んでいましたが、日本のパスポートを見せると「これだけでは飛行機に乗れない」と空港職員に言われ、待機させられました。
搭乗ゲートで働いているのは(ボーディングパスとパスポートのチェックをしているのは)、そのエアラインの社員ではなく、空港職員の方のようで、ライアンエアーに確認する必要があるからと電話をされましたが、その電話の返答が遅く、他の乗客はすべて乗り込み自分だけが取り残されました。
そして最終的にETAの申請をしていないため、搭乗不可だと告げられ、こちらがイギリス政府公式HPの情報を見せようとしても取り合ってくれず、他の職員の方にも確認してもらうようお願いしましたが無視されてゲートを閉じられました。
とても失礼な態度で、文句があるならライアンエアーのカウンターに行きなさいと追い返される始末。
パスポートコントロールを通過しているので、逆流するには理由を説明してパスポートにスタンプを押してもらわなければならず、さらにここでも長い待ち時間が発生。
ライアンエアーの窓口に行く前に、オーストリア航空のカウンターがあったので、その窓口でもETAについて質問することに…。
事情を説明して、ライアンエアーの利用客だということも伝えているのに(オーストリア航空の客ではないのに)、すごく親身になって聞いてくださり、「あなたの言う通り、日本のパスポートだけで問題なく乗れたはずだわ、この総合カウンターに行って次の便を手配してもらって」とライアンエアーなどLCCを中心とした総合窓口に電話をして取り計らってくださり、嬉しすぎて泣きそうになりました。
名前を聞きそびれてしまいましたが、その女性はオーストリア航空のスーパーバイザーの方でした。かっこよすぎた😭✨
これで便を振り替えてもらえると期待していましたが、そのLCCを中心に担当しているカウンターに行くと、やはりETAが必要と言われました。
GOV UKのオフィシャルサイトを見せようとしても「あなたのスマホの画面を見るのは私の仕事ではありません。」と跳ねのけられ、1月7日まではパスポートだけで渡航できることを説明しても「イミグレーション部門に電話をして確認したことをあなたに伝えています、私にできることは他に何もありません、ETAを取得していなかったのが問題です。」と嫌悪感丸出しの表情で吐き捨てられました。
オーストリア航空やブリティッシュエアウェイズ、KLM航空などを扱う総合カウンターで事情を説明すると、やはりそれらの航空会社では1月7日までは日本のパスポートだけで渡航可能と認めてもらいました。
ただ、その日の夕方にどうしてもロンドンに着きたかったため(カタルーニャ人の友達と音楽ライブに行くためにロンドンで現地集合する予定でした)、その時間に間に合う便がライアンエアーしかなく、仕方がないのでETAを申請・取得。
ただ、受理されたメールにはETAは1月8日以降有効と記載されており(1月7日までは必要ないと記載されているため、自動でその日付になるのも納得)、当日付になっていないのに取る必要はあったのかと再度窓口に確認。
別の係員さんが対応してくださり、電話でもう一度確認してもらったところ、「日付は問題ではなく、搭乗時にETAを取得しておく必要があった」という意味不明な回答を受けて、疑心暗鬼でしたが埒が明かないのでそのまま搭乗ゲートへ向かうことに。
不安な気持ちがあったため、次はゲートが開く前に職員の方に事情を説明して「日付は1月8日~と記載されているけれど、これで渡航可能だと言われました」と告げましたが、やはり当日付けになっていないため、有効ではないと一度断られました。
イギリス政府にメールをして日付を変更してもらわないと無理と言われましたが、時間的に間に合うわけもなく、一度便を逃していてこのような状況になっていると泣きついたところ、
私のパスポートとメール本文の写真を撮り、添付して上の方に連絡していただき、その方からイギリス政府に確認をしてもらい、最終的に渡航の許可をいただきました。
パスポートに電子メモを残す必要があったようで手続きをしていただき、「今回は特別ですよ」と通してもらいました。
問題解決能力の高いお兄さんに担当してもらったおかげでなんとか搭乗できたものの、もし最初と同じ職員だった場合、また通してもらえなかったのではないかと疑念が湧きます。
人によって対応が異なることは海外ではあるあるですが、飛行機に乗れる・乗れないはあまりにも問題が大きすぎて…。
同じライアンエアーでも、12月2日にブタペストから旅行された日本のファミリーの方はパスポートの提示だけで問題がなかったりと、空港によっても変わってしまうのかもしれませんが、運任せでは済まされないから怖いですよね…。
ライアンエアーですでに予約をされている方は、チェックイン窓口で1月7日までは日本のパスポートだけで渡航可能だということを念押しで伝え、確実に搭乗させてもらえるよう確約してもらった方がよいかもしれません。
ライアンエアーのクレーム申し立て
ダメもとですが、ライアンエアーのアプリから返金対応を求めるクレームを申し立てました。
ステップはとても簡単です。
まずはクレームの種類を選びます。一番最後の項目を選択☟
何が起こったかの記載と、関連のある資料を添付して送信!
クレーム対応には最大で10営業日かかると書かれています。
もう何も期待はしていませんが、どう返信が来るのか待ってみようと思います。
(また結果がわかれば、追記してこちらでもシェアさせていただきます。)
おわりに
最終的にウィーン空港で13時間待機することになりました。
もともと早朝便を予約していたので、前日仕事終わりに数時間仮眠をして空港泊し、そのまま出発するつもりでいましたが、まさか飛行機に乗れないなんてことが起こると想定しておらず…。
空腹状態と睡眠不足が重なり、疲労はピークでしたが、なんとかその日中に別便を取ることができ、無事にロンドンへ飛ぶことができてよかったです。
このブログは2年間滞在していたマンチェスターの情報を発信するために作りましたが、ロンドン関連の記事もいくつか残しています。
2024年クリスマスの時季のロンドンもとても美しかったので、その様子は別記事にまとめます。
XやInstagramでも写真や動画を載せています
⌚ December 2024
— トラリブ🇸🇰 𝑇𝑜 𝑡𝑟𝑎𝑣𝑒𝑙 𝐼𝑆 𝑇𝑂 𝑙𝑖𝑣𝑒 (@tra_live_) December 5, 2024
📍 London United Kingdom 🇬🇧
📌 Covent Garden pic.twitter.com/WmOHzyZI2c
搭乗拒否されたとき、腹立たしくて気持ちを整理するためにその場で書いたツイート
意外と多くの反応をいただいたので、ETAに関心がある方も多いのかなと思いました。
【悲報】ウィーン空港でロンドン行きの飛行機の搭乗を断られました😭💔
— トラリブ🇸🇰 𝑇𝑜 𝑡𝑟𝑎𝑣𝑒𝑙 𝐼𝑆 𝑇𝑂 𝑙𝑖𝑣𝑒 (@tra_live_) November 29, 2024
ゲートで ETA の提示を求められ、
申請していなかったので搭乗拒否されました
公式イギリス政府のサイトには、適用されるのは2025/01/08~と記載されている旨も伝えましたが、職員は聞く耳持たず…https://t.co/G5ZAO7t3iI
これからイギリスへ旅される方が、どうか私と同じトラブルに巻き込まれないことを祈り、イギリス旅行を100%楽しめることを切に願っています。
貴重なお時間を割いて最後まで読んでいただき、
本当にありがとうございました ⸜( ´ ꒳ ` )⸝ ♡♥
▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃
にほんブログ村のランキングサイトに登録しています。
ポチッと押して応援していただけると励みになります。
よろしくお願いいたします
☟