
ブラチスラバから電車で約40分。
スロバキア西部にあるトルナバは、「小さなローマ」と呼ばれるほど教会が多い街です。
実際に歩いてみると、旧市街はかなりコンパクトで、
半日で十分観光を楽しめるサイズ感。

街中にはさまざまなデザインの教会が点在していて、教会巡りが好きな人には特におすすめの街だと思いました。
今回は、ブラチスラバからのアクセス方法や、駅から旧市街への行き方、
実際に訪れたカフェや教会についてまとめています。

トルナバの教会・シナゴーグに関しては、こちらの記事にまとめています☟
- ブラチスラバからトルナバへの行き方
- Námestie SNP と #TRNAVA
- Synagoga Café
- シナゴーグ(Synagóga – Centrum súčasného umenia)
- 教会巡り
- 旧市庁舎の展望台からトルナバの街並みを一望
- おわりに
ブラチスラバからトルナバへの行き方

ブラチスラバからトルナバへは、FlixBusなどの長距離バスでも行くことができます。
ただ、実際に時刻表を調べてみると、本数はかなり少なめでした。


一方で、スロバキア国鉄「ZSSK」の電車は本数がかなり多く、ブラチスラバ中央駅(Bratislava hlavná stanica)以外の駅からも頻繁に出ています。

同じ駅だけで見ると1時間に1本程度の時間帯もありますが、Bratislava hlavná stanica、Bratislava-Nové Mesto、Bratislava-Vinohrady など複数の駅を合わせると、かなり頻繁に電車が出ている印象でした。
所要時間は約 40分。
また、価格面でも電車の方がかなり安く、普通列車なら片道 2.7ユーロ程度。
FlixBusは安い便でも約 4.9ユーロ、高い便だと 8ユーロ近くすることもあったので、個人的には電車移動の方が便利で使いやすいと感じました。


なお、時刻表には「Ex」などの速い列車も表示されます。
私は実際、購入していた電車に乗り遅れてしまったのですが、駅へ確認してもらったところ、同日の別の便に変更しても大丈夫とのことでした。ただし、その際に「Ex」の列車には乗らないようにと言われました。
通常の普通列車(RやOsなど)とは扱いが違うようなので、乗り遅れた場合などは、乗車前に一度確認した方が安心です。

歩道橋で簡単にアクセスできます


Námestie SNP と #TRNAVA

トルナバ旧市街を歩いていると、自然と「Námestie SNP」を通ることになります。
周辺にはカフェや歴史ある建物が並んでいて、トルナバらしい落ち着いた雰囲気。
派手な観光スポットという感じではありませんが、旧市街散策の途中でゆっくり歩きたくなるエリアでした。



「#TRNAVA」のフォトスポットもいくつか設置されています。
旧市街を歩いていると自然に目に入るスポットなので、記念写真を撮りたい人にもおすすめです。
このストリートから一本入った路地にある、ベーカリーカフェ Dezertology は日当たりも良く、店員さんの雰囲気も良くて軽食を楽しむのにぴったりでした♡

トルナバはカフェがたくさんありますが、こちらもおすすめしたい場所のひとつです😋☕
Synagoga Café

今回のトルナバ観光で、一番行ってみたかった場所が Synagoga Café でした。
名前の通り、こちらは19世紀に建てられたシナゴーグをリノベーションしたカフェ。
かつては倉庫として使われていた時期もあったそうですが、その後修復され、現在はカフェとして一般公開されています。



店内に入ると、普通のカフェとはかなり違う独特な空間。
高い天井やシナゴーグ時代の装飾も一部残されていて、歴史的建築の中でコーヒーを楽しめる、少し不思議な感覚がありました。





観光客だけでなく、地元の人が普通にカフェとして利用している様子も印象的で、トルナバの中でもかなり人気のスポットのようでした。
ケーキやコーヒーの種類も多く、旧市街散策の休憩にもぴったり。
トルナバ観光をするなら、個人的にはかなりおすすめしたい場所です。






充電ができるコンセントもありました。

シナゴーグ(Synagóga – Centrum súčasného umenia)

Synagoga Caféの近くには、かつてシナゴーグとして使われていた建物があります。
現在は「現代アートセンター(Center of Contemporary Art)」として利用されていて、通常はアート展示や企画展が行われているそうです。
(ここに料金表の写真)
私が訪れた時はちょうど改装工事中で、展示は行われていませんでした。
ただ、スタッフの方へ声をかけると中を見学させてもらうことができ、階段を使って2階部分まで上がることもできました。

このシナゴーグは1897年に建てられた建物で、ウィーンの建築家ヤーコプ・ガルトナーによって設計されたそうです。
第二次世界大戦後は倉庫として使われ、1986年には火災被害も受けましたが、その後修復され、現在はアートギャラリーとして活用されています。
入口付近には、この建物の歴史について説明したパネルも設置されていました。



展示が行われていなかったのは少し残念でしたが、その分、建物そのものをじっくり見ることができたのは逆によかったかもしれません。
★現在展示されているアートについては、公式HPから確認してください☟
このシナゴーグに関しての詳しい紹介は、こちらの記事に記載しています☟
教会巡り
Katedrála sv. Jána Krstiteľa(聖ヨハネ洗礼者大聖堂)

トルナバで訪れた教会の中でも、特に印象に残ったのが聖ヨハネ洗礼者大聖堂です。
17世紀に建てられたバロック様式の大聖堂で、トルナバを代表する宗教建築のひとつとして知られています。

外観は比較的シンプルですが、中へ入ると一気に雰囲気が変わります。
天井や祭壇には豪華な装飾が施されていて、思わず足を止めて見上げてしまうほど。金色の装飾や細かな彫刻が随所に見られ、まるで美術館のような空間でした。



私は特に祭壇周辺の装飾が印象的で、しばらく見とれてしまいました。
トルナバには数多くの教会がありますが、「バロック建築の美しさを見たい」という人にはぜひおすすめしたい教会です。

Basilica of St. Nicholas(聖ニコラス巡礼バシリカ)

トルナバ旧市街の東側に建つ、街を代表する教会のひとつ。
訪問した時は外観の一部が工事中でしたが、内部は見学することができました。
先に訪れた教会が華やかなバロック装飾だったこともあり、こちらはかなり印象が異なります。


高い天井と細長いステンドグラスが特徴的で、内部はやや薄暗く、厳かな雰囲気。
個人的には前に訪れた教会の方が好みでしたが、中世の教会らしい落ち着いた空間が好きな人には魅力的だと思います。
また、入口には一般見学ができる時間帯も掲示されていました。
私が訪れた際も観光客が自由に出入りできたため、トルナバ観光の途中に立ち寄りやすい教会のひとつです。

※この2つの教会の歴史、またこの記事で書ききれなかった教会についての詳しい解説は、こちらの記事内でご紹介しています☟
旧市庁舎の展望台からトルナバの街並みを一望

旧市街を歩いた後は、ぜひ旧市庁舎の展望台にも立ち寄ってみてください。
入口がわかりにくいですが、正面はインフォメーションセンターになっています☟

建物の左側に、展望台へと続く入り口があります☟

チケット売り場は2階、ドアに料金表が貼ってありました☟


2026年5月確認
チケット購入後、さらに階段を上がって展望台へと向かいます☟


最上階の展望スペースからは、赤い屋根が並ぶ旧市街や数多くの教会の塔を見渡すことができます。
トルナバが「スロバキアの小さなローマ」と呼ばれる理由を、上から眺めることで実感できました。

個人的には、街中を歩いているだけでは気付かなかった建物同士の位置関係が分かったのが面白かったです。実際に訪れた教会やシナゴーグ、広場などを探しながら眺めると、トルナバ観光の締めくくりにぴったりだと思います。
また、展望フロアには方角ごとに見える建物の解説パネルも設置されています☟





展示によると、トルナバは中世から宗教・教育・商業の中心地として発展してきました。16世紀にはハンガリー王国の重要な宗教拠点となり、その後は大学都市としても栄えます。
現在も旧市街には多くの教会や歴史的建造物が残されており、展望台からはそうした街の成り立ちを一望することができます。

展望台へ向かう途中にも、16世紀から20世紀までのトルナバの歴史を紹介するパネルが展示されていました。
内容をすべて読むとかなりの情報量ですが、印象に残ったポイントを簡単にまとめるとこんな感じです。
トルナバは「大学の町」だった

現在は人口6〜7万人ほどの地方都市ですが、17世紀にはハンガリー王国を代表する学問の中心地でした。
1635年にはトルナバ大学が創設され、神学・哲学・医学などを学ぶ学生たちが集まりました。当時の大学は後にブダペストへ移転し、現在のエトヴェシュ・ロラーンド大学(ELTE)の起源になっています。
オスマン帝国時代に重要都市へ発展

16世紀、オスマン帝国の進出によってハンガリー王国の中心部が危険になると、エステルゴム大司教座がトルナバへ移転しました。
その結果、多くの聖職者や知識人が集まり、トルナバは宗教と文化の中心都市として発展します。
旧市街に教会や修道院が多いのも、この時代の名残です。
城壁都市として栄えた

中世のトルナバは城壁に囲まれた都市でした。
現在でもスロバキア国内で保存状態の良い城壁が残っており、展望台の展示でも城壁や門の歴史が紹介されています。
実際に歩いてみると、旧市街の周囲に当時の防御施設の痕跡を見ることができます。
19世紀 ー 産業化の時代

19世紀になると鉄道が開通し、製糖工場などの産業が発展。
それまで宗教都市として栄えたトルナバは、工業都市としての側面も持つようになります。
20世紀 ー 激動の時代

20世紀には、
- オーストリア=ハンガリー帝国の崩壊
- チェコスロバキアの成立
- 第二次世界大戦
- 共産主義時代
- 民主化
…といった大きな歴史の変化を経験しました。
一方で歴史的建造物の保存も進められ、現在では美しい旧市街が残されています。
写真を撮るだけなら数分で見学できますが、展示パネルも合わせて読むと30分ほど楽しめるスポットです。
おわりに

トルナバは、観光スポットがぎっしり詰まった大都市というより、半日かけて旧市街をゆっくり歩きながら教会やカフェを巡るのにちょうどいい街でした。
特に、教会ごとに建築や内部の雰囲気がかなり違っていて、無料または寄付制で見学できる場所が多いのも印象的でした。
教会巡りが好きな人や、ブラチスラバから気軽に日帰りできる街を探している人にはおすすめです。

ブラチスラバ周辺には、今回紹介したトルナバ以外にも、
日帰りで楽しめる小さな街がいくつかあります。
・中世の城が印象的なトレンチーン
・ワイナリーで有名なモドラ
など、こちらも別記事でまとめているので、スロバキア旅行やブラチスラバ滞在中の小旅行を探している方は、ぜひあわせてチェックしてみてください☟
貴重なお時間を割いて最後まで読んでいただき、
本当にありがとうございました ⸜( ´ ꒳ ` )⸝ ♡♥
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