↺ 2022/04/14 更新
マンチェスター市庁舎（Manchester Town Hall）のすぐ近くに位置している
マンチェスター中央図書館（Manchester Central Library）。
円形の外観が特徴的な図書館ですが、内部の建築も美しく、一見の価値があります。
入場料は無料なので、マンチェスター観光の際にはぜひ訪れていただきたい場所のひとつです。
この記事では、マンチェスター中央図書館の魅力を徹底解説いたします。
※この記事に掲載されている写真は、2020年12月22日に撮影したものです。（自宅で撮影した私物の図書館カードの写真以外は）写真に加工はしておりません。
- マンチェスター中央図書館の外観
- 新型コロナウイルス対策
- エントランスホールの天井とステンドグラス
- The Business and Intellectual Property Centre
- the Great Hall ― the Reading Room
- Henry Watson Music Library
- 地上階の展示エリア
- PC利用・図書館カード
- City Library
- マンチェスター中央図書館基本情報
- おわりに
マンチェスター中央図書館の外観
マンチェスター中央図書館は出入口が2箇所あります。
ひとつは下記写真の（被っていて見えないのですが）ジャイアントサンタさんの真後ろ。
もう1つは上記写真の右手、透明の屋根がある部分からも入ることができます。
近付いてみるとこんな感じです ↓
こちらの出入口はお隣の建物、Manchester Council Customer Service Centre と繋がっています。
天井の凸凹した独特なデザインが光を反射し、まるで水中にいるような感覚に。
2020年は Manchester Council Customer Service Centre の前にもクリスマスの飾り付けがありました。
図書館内からも見ることができました。
新型コロナウイルス対策
ジャイアントサンタさんがいる出入口から入館すると、入口で係の人に来館目的を聞かれました。
印刷をしたい書類があったのでそのことを伝えると、図書館カードを所持しているかの確認をされ、入館手続きを済ませました。
（コロナウイルスの追跡アプリのバーコードを読み取った後、フルネーム・電話番号・住所・訪れた時間を小さな紙に記入し、終了です。）
エントランスの雰囲気 ↓
サイズ・色味を加工しています。
クリスマスの時期だったので、大きなツリーの飾りもありました。
エントランスホールの天井とステンドグラス
館内で最も注目していただきたい場所は、
メインエントランスホールの天井装飾です。
上の階から見るとまた少し違った雰囲気に。
出入口の真上にあるステンドグラスをよく見ると、シェイクスピアの肖像画が埋め込まれています。
（写真に写っている面積が小さいので見えにくいのですが、拡大していただければ “Shakespeare” の文字を確認していただけると思います。）
“The window was designed by the Arts & Crafts artist, Robert Anning Bell RA (1863-1933) and includes a portrait of William Shakespeare and scenes from many of his plays.”
引用元：Inside Central Library | History of Central Library | Manchester City Council
The Business and Intellectual Property Centre
最上階（厳密に言うと、一般の人が入場可能な1番上の階）は
ビジネス書がたくさん置いてあるエリアです。
ビジネスに関してのサポートを受けることもできます。
The Business and Intellectual Property Centre (BIPC) can help you start, run and grow your business. From that first spark of inspiration to successfully launching and developing a business, you’ll find the tools, support and advice you need:
- Free access to business and intellectual property databases and publications, including market research, company data, business news and information on intellectual property (IP)
- Access to business advisors and experts whether you're starting up or growing your business, or
- Workshops and networking events.
階段で1つ下の階に下りてみましょう。
2階（first floor）の廊下はこんな雰囲気です ↓
（通常であれば学生や観光客が椅子に座って話し込んでいることが多いのでなかなか写真を撮れませんが、コロナでガラガラでした。）
上記写真の左手に、先ほどご紹介したステンドグラスがあります。
the Great Hall ― the Reading Room
2階（first floor）にはグレートホール（ Great Hall、the Reading Room ）と呼ばれる、勉強に集中できる部屋があります。
“At the heart of the library on the First Floor is the Great Hall, originally known as the Reading Room, which provides seating for up to 300 readers. This wonderful, atmospheric room is lined with bookshelves and lit partly by natural light from the glass 'oculus' in the centre of the dome and partly by a circle of elegant Art Deco style lights. Harris designed an extraordinary wrought iron structure over the central counter, with green malachite pillars, topped by a clock. Around the dome is a quotation from the Bible (Proverbs IV, v7-9) chosen by Harris:
"Wisdom is the principal thing; therefore get wisdom; and with all thy getting, get understanding"
Many of the items of furniture in the Great Hall are those designed by Harris for the building's opening in 1934 - including bookcases, tables, chairs, map cabinets, and lecterns. The acoustics of the Great Hall are unusual to say the least: the dome creates an extraordinary 'whispering gallery' effect, which changes depending on where you stand in the room.”
引用元：Inside Central Library | History of Central Library | Manchester City Council
Oculus（ドームの中央部に設けられた円形の天窓）はため息が出るほど美しいです。
Henry Watson Music Library
2階（first floor）には音楽関連の書籍やCD・DVD、レコードなどもたくさん保管されています。
（コロナの影響でこの日訪れたときは利用できませんでしたが）図書館内にあるパソコンで音楽を制作することも可能です。
ヘッドホンをしてピアノ（エレクトーン）を弾いたり、ドラムを演奏することもできます。
皆さんご存知の Oasis や The Stone Roses もマンチェスター出身のバンドで、UKロックを語る上では外せないほど Manchester は音楽の街としても有名です。
音楽好きな人にはぜひ訪れていただきたいスポットです！
2階（first floor）も一通り見たので、地上階へ☟
こちらの枠から下の階を眺めると、このような景色が広がっています ↓
突き当りには The Reading Girl という本を読んでいる女性の彫刻像があります。
“The white, marble statue on the left stair landing is The Reading Girl by Giovanni Ciniselli (1832-1883). She was bought in Italy by Daniel Adamson, the first chairman of the Manchester Ship Canal Company, and given to the library by his family in 1938.”
引用元：
Inside Central Library | History of Central Library | Manchester City Council
どんな本を読んでいるのか、少し気になりますね。
もともとは “The Angel's Story” という詩を読んでいたと言われていますが、こちらの図書館に到着した際、その刻まれていた彫刻の文字が消えており、何を読んでいるのかはその時から謎のままとなっているようです。
地上階の展示エリア
1階（ground floor）はかなり近代的な建築デザインです。
季節ごとに展示されているものも変わります。
Coronation Street（連続テレビドラマ）
電子機器も充実しています。
（このご時世なのでなかなかタッチパネルを使う気にはなれないのですが、近代的で展示の仕方にも工夫がされている図書館です。）
1階（ground floor）にはカフェも併設されております。
（コロナの影響で現在は営業停止中です。）
上記写真右手のエリアにはテーブルや椅子がたくさん並べられており、本を読んだり勉強をしながら飲み物や食事を楽しむことも可能でした。
（現在は一時的に取り除かれています。）
PC利用・図書館カード
館内にはどの階にもパソコンを使えるエリアが用意されていますが、私が1番よく利用していたのは上記写真の奥に写っているエリアです。
“Central Library has 170 PCs over five floors plus a suite of Macs and PCs in the Media Lounge which also includes the latest gaming consoles. Central Library has wifi so you can bring your own device and get connected.”
引用元：Use a computer in Central Library | Use a computer in Central Library | Manchester City Council
図書館カードの裏に番号が書いてあり、その個人番号を打ち込むことで館内にあるパソコンを自由に利用することができます。（1回で最大60分まで。）
マンチェスター中央図書館のカードのデザイン・配色はなかなかおしゃれで気に入っています。
裏面の “Name” の上にPCを利用する際の個人番号と本を借りる/返却するときに読み込むバーコードがあります。
印刷は白黒のみ可能ですが 1枚 20p かかります。
図書館カードは身分証明書と住所証明書があれば誰でも無料で作ることができます。
（私は身分証明書はBRPカード、住所証明書はHSBCから自宅に送られてきた書類を使用しました。）
ちなみにバーミンガムの図書館カードはこんな感じです ↓
マンチェスターから日帰りで一度しか利用したことがないのですが、どうしてもその日に印刷しないといけない書類があり、観光の合間に図書館カードを発行してもらいました。
（何の書類だったのか今となっては思い出せないため、そこまで重要なものではなかったのだと思います…笑、なぜか過去の私はいつも生き急いでいました。）
City Library
地下は City Library と繋がっています。
こちらは最近改装工事が完了し、私の渡英時（2019年春）とは全然違う雰囲気になりました。
（昔の写真を撮っていなかったので、様子をお伝えすることが出来ずすみません…）
地下は Children's Library がエリアの大半を占めています。
“We have seating and cushions for you to curl up with your children and a book, and computers close at hand. All the computers across the complex can be used by children, so you can find an area that suits you. Our Archives+ area is also full of interactivity, designed to get both you and your children interested in the local area and your family history.
We have baby changing facilities, a nursing room and a cafe.”
引用元：Children's Library | What you can do at Central Library | Manchester City Council
ずっと見たいと思っていてまだ鑑賞できてない The Secret Garden。
（パンフレットはちゃっかり2部いただきました。）
追記：2021年3月に帰国の際、飛行機の中で見ることができました！
“A children’s area with a difference - it's themed on the Secret Garden by local author, Frances Hodgson Burnet. Spot the animals that pop out from the undergrowth on our digital wall display, or see yourself in the centre of our garden in the special projection area.”
引用元：Children's Library | What you can do at Central Library | Manchester City Council
クリスマスの時期に訪れたため、本でできた小さなツリーの飾り付けや暖炉に見立てた飾りもあり、とても可愛かったです。
マンチェスター中央図書館基本情報
マンチェスターも Tier 4 に入り（実質的なロックダウン状態）2021年1月2日現在、Central Libraryは一時閉館しています。
（地下にあるCity libraryは引き続きオープンしています。）
※詳細、最新情報は下記HPをご確認くださいますようお願いいたします。
おわりに
日本ではお正月飾りがあるため、クリスマスの装飾は遅くとも年内には片付けられることが多いと思いますが、イギリスを含め欧州では1月5日・6日あたりまで出しっぱなしになっていることが多いです。
日本人としては「年を越しているのにそのままでいいのかな？」と思うところもありますが、やっぱり盛大な飾り付けが無くなってしまうのもなんだか寂しいので「1日でも長く見ていたい」という感情も同時に出てきます。
2019年はこのジャイアントサンタさんはピカデリー・ガーデン（Piccadilly Gardens）にいたのですが、ある日突然真っ二つに分解されて公園内に転がっていました。
会社からの帰宅途中に見た衝撃的な姿が忘れられません…
今年も分解サンタさんに出会うタイミングがあるのか…
もし偶然見られれば、今回こそ写真を撮ろうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございましたʕ·ᴥ·ʔ ♡︎⋈*｡ﾟ
▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃
ブログ村のランキングサイトに登録しています。
下の【イギリス情報】と書かれたバナーを押して
応援していただけると励みになります 。
よろしくお願いいたします(人ω･*)
