急な岩の上に聳え立つトレンチーン城は、
トレンチーン観光で絶対に外せないスポットです。
スロバキアで最も有名なスピシュ城(ラピュタのモデルとも言われています)と
デヴィン城(首都ブラチスラバからバスで一本、日帰り旅行ができます)と並び、
ヨーロッパで最大規模のお城の1つ、国の文化財にもなっています。
参考:Castle of Trenčín - Slovakia.travel
トレンチーン城が観光最大の目玉と言えるのは、何と言っても
城内で最も高くに位置するマシュー・タワー(Matthew’s Tower)からの眺望が
息を呑むほど美しいからです。
この記事ではトレンチーン城のまわり方、
市内からのアクセス方法をお伝えいたします。
トレンチーン城 基本情報
<営業時間>
※季節により異なります。
- 夏季(5月~ 9月)9:00 – 19:00
(※ガイドツアーは17:00まで)
- 冬季(10月~ 3月) 9:00 – 17:00
<入場料>
チケットの種類は2種類あります。
- 個人で自由にまわるチケット(Basic Tour)
- ツアーガイド付きのチケット(Grand Your)
ゆっくりと写真を撮りながら自分のペースでまわりたい方は、ガイドなしを選択するとよいと思います。
英語のツアーガイドもあるようですが、
私が訪れたときは、スロバキア語のガイドツアーしかすれ違いませんでした。
※Grand Tour (ガイド付きツアー)でないと入ることができないエリアもあります。
それぞれの項目に対象のツアー、S(Small Tour)・G(Grand Tour)がパンフレットに記されています☟
すべてのエリアを周りたい方は、英語のガイドツアーがあれば参加してみるとよいと思います。
日照時間が長い夏に日帰り旅行をする場合は、夜景を見ることは難しいかもしれませんが、
夜はライトアップされた美しい姿を見せてくれます。
トレンチーン城について
お城の歴史は11世紀にまで遡ります。
住居として使用されていたタワーと大広間の遺跡が残されています。
13世紀の終わり頃(50近くの城を所有していたと言われる、)
Matthew Cszak 卿の所有物となりました。
その後、城の所有者は、自分たちの理想に合わせて
増築・再建を繰り返しました。
詳しい解説については、こちらの公式サイトを参考にしてください☟
トレンチーン城のまわり方
トレンチーン城は、大きく2つのエリアに分けることができます。
チケット購入時にもらえるパンフレット☟
赤い枠で囲んだところが出入り口、こちらでチケットを購入します☟
★マシュータワーを含む見どころは黄色く囲んだエリアです。
★水色の部分、インフォメーションセンターのマークが付いているところは、博物館になっています。
※お手洗いに行きたい方は、黄色いエリアを飛ばし、先に坂を下りて水色のエリアまで歩いてください。
それでは、黄色いエリアから順番にご紹介いたします。
橋を渡った後、まずは二重の城壁を通過します☟
この奥に砦、Jeremy's Bastion ⑨ があります☟
Jeremy's Bastion ⑨
城の最北端を守るため、1540年に建設されました。
マシュータワーを目指すので、左に進みます。
この小さなタワーから Matthew's Tower があるお城の中心部が見えます☟
ここからの景色も美しいので、階段を上るのに疲れたら少しひと休み
お城の中心部に進みます。
まずはトレンチーン城の中でも最も新しい大邸宅、
Zápolya Palace ⑯ へ。
※内部に入るには Grand Tour のチケットが必要です。
16世紀初期に建設され、
15世紀に建設された Monor Chapel ⑮ と繋がっていました。
Rotunda(大広間)⑩ や Barbara’s Palace Library ⑪・⑫ は
Ground Tour でないと入ることができないため、
Small Tour(ガイド無し)チケットを購入された方は、
このまま Matthew’s Tower ⑭ を目指してください。
ここからはひたすら階段を上り続けます。
途中に展示室のような場所がいくつかあるので休憩を挟みつつ、さらに上を目指します。
最上階についに到達!
冒頭でお伝えした通り、ここから見る景色は息を呑む美しさです!
Považie(Váh川地域)の美しい景色を堪能することができます。
ゆっくりと景色を楽しんだ後は、上ってきた階段を下り続けます。
Matthew’s Tower ⑭ の見学が終われば、中心部のエリアはすべて終了です。
次に水色で囲ったエリアとその他のスポットをご紹介いたします。
来た道を戻り、坂をどんどん下って行きます。
地図上で Starving Tower ⑦ と番号が振ってある小さなタワーが、写真下に見える塔です☟
こちらも中に入ることができます。
時間に余裕があれば行ってみてもいいと思いますが、おすすめ度は低いです。
インフォメーションセンターに向かう途中も、マシュータワーが見えています☟
こちらがインフォメーションセンターが入っている Barracks ② です☟
現在は期間限定の展示会や絵画展覧会のオープンパーティー、
講演会の場として使用されています。
もともとは駐屯兵の宿泊施設や武器庫として使われていました。
海外からの観光客が少ないためか、展示説明はスロバキア語で書かれていました。
お城の模型もあります
展示室の窓からもトレンチーンの美しい街並みを見渡すことができます☟
観光客が少なく、のんびりと絵画を鑑賞することができました。
お手洗いは無料で利用可能です。
ヨーロッパは有料のところが多いので有難いです。
Barracks ② を出た後は、さらに奥のエリアを散策。
階段を昇り降りした後は水分補給を忘れずに!
さらに坂を下った先には、
The Well of Love(井戸)③・④ があります☟
The Well of Love(井戸)④
80mの深さがある井戸。
岩壁に直接手作業で掘られたのにもかかわらず、結局湧き水は見つからなかったため、
雨が降った時の貯水槽として使われました。
近くには Cannon Bastion ⑤・⑥ があります。
Cannon Bastion ⑤
小さなチャペル ⑥ と火薬貯蔵庫は現在中に入ることはできないため、このエリアは飛ばしてもOKです。
これで lower courtyard も一通りまわったので、出口へと向かいましょう。
この橋を渡ると、入口のチケット窓口に辿り着きます。
市内からトレンチーン城へのアクセス
市内中心部 Mierové Square からは徒歩約 10分以内と
地図アプリや旅行サイトに載っていますが、
残念ながら私が訪れた2022年6月はその道が工事中で使用できず、
森の中を大きく迂回しなければなりませんでした。
通常ならこの道がお城へと続く最短ルート☟
数ヵ月は続きそうな大規模な工事…
他の旅行者も戸惑っている様子でした。
とりあえず進み続けると 「お城はこっちです」 という看板を発見☟
トレンチーンの街を眼下に望みながら、一応舗装された道を進み続けます。
陽が落ちてから歩くのは危険そう…。
ところどころに「城はこっち」の張り紙が貼ってあるので、
それを目印に進みます。
手探りで進むサバイバルな冒険が、城を目指すのに合っている気も…(笑)
歩み続けると、少し拓かれた場所に辿り着きます☟
ここからお城の入口まではすぐ。
同じ道を辿って帰ることになるので、
できればルートを覚えながら進んでくださいね。
工事が早く終わることを願います…
(通常のルートだと、Googleマップでは市内から徒歩10分と出てきます☟)
おわりに
ブラチスラバ城、廃虚の城・デヴィーン城もそれぞれの良さがありますが、
中世にタイムスリップした気分で城内を探索できるのは
トレンチーン城の大きな特徴の1つ。
ブラチスラバ城の中は博物館になっており、
塔の上、最上階は窓越しに外を眺めることはできますが、
塔の上から新鮮な空気を吸うことはできません。
ブラチスラバの歴史に興味がある方には、おすすめできるお城です。
(お城から街を見渡したり、ガーデンに入るのは無料です。)
★ブラチスラバ城については、別記事で詳しくご紹介いたします。
デヴィーン城は廃虚のお城。
ほとんど形は残っていませんが、ドナウ川を挟んで
対岸にオーストリアの山脈を望むことができます。
廃虚好きの人にはたまらないお城!
デヴィーン城について、詳しくはこちら☟
ハイランド地方、ネス湖に聳えるアーカート城(Urquhart Castle)に似ていると感じました。
アーカート城については、こちらをご参考ください☟
スロバキアには他にもたくさんのお城があります。
観光で訪れる際は、お城巡りもぜひ楽しんでくださいね。
★トレンチーン観光の際はこちらも合わせてどうぞ☟
貴重なお時間を割いて最後まで読んでいただき、
本当にありがとうございました ⸜( ´ ꒳ ` )⸝ ♡♥
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