まるで絵本の世界のような、中世の雰囲気を色濃く残す街、チェスター。
ローマ時代に作られた城壁が街全体をぐるっと取り囲んでいます。
イギリスの中でもその保存状態は最も完全と言われており、実際に城壁を歩くことができます。
白と黒のチューダー様式の建物が並ぶ美しい街並みを眺めながらのんびりと街歩きを楽しみましょう。
※この記事に掲載している写真は、昨年(2019年)4月と12月に訪れた際に撮影したものです。
(カメラで撮った写真はすべて無加工です。スマホで撮影した写真は若干加工しております。)
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チェスターの基本情報
チェスターってどこにあるの?
イングランド北西部にあるチェシャー州の街、チェスターはウェールズとの境に位置しています。
マンチェスター市内からCOACH(長距離バス)で約1時間40分、ロンドンのEUSTON駅から鉄道で約2時間というアクセスしやすい場所に位置しています。
私は2回とも、マンチェスターから長距離バスCOACHを利用し訪れました。
(2019年12月に訪れた際は往復で£11.60(≒¥1,556-)、チケットはネットで事前予約をしました。)
Chester Bus Interchangeから市内中心部までは徒歩10分もかかりません。
鉄道を利用する場合は駅から少し離れていますが、それでもプラス10分ほどです。
チェスターのザックリした歴史
チェスターは西暦79年頃(日本では弥生時代の頃)にブリテン島を支配したローマ人が基地を建設、定住したことからできた街です。
ウェールズとの戦いに備え、侵略を防ぐために周囲に木製の囲いを作ったのが、この街にある城壁の始まりと言われています。
それが徐々により強度のある砂石に変わり、全長約3キロにわたって街全体を取り囲んでいます。
かつてはイギリス各地に城壁が点在していましたが、平和が保たれるようになり、人々の生活の邪魔になってしまったため次々と取り壊されることに。
国内でも最も良い状態で現存する城壁は、歴史的に価値の高い遺産です。
チェスター街歩き
それでは、チェスターの観光名所を1つひとつご紹介させていただきます。
一緒に旅をしている気持ちになって楽しんでいただければ幸いです。
Chester Bus Interchangeからとことこ歩き、川沿いにあるパブを見下ろし、橋を渡って市内に入ります。
ここを通り過ぎると、チューダー様式の建物が並ぶ可愛い街並みが見えてきます。
通りを直進し、右手を見ると街のシンボルであるイーストゲート時計台(Eastgate Clock)が目に入ります。
Eastgate Clock(イーストゲート時計台)
イーストゲート時計台は、城壁東部にある門の上部に、ヴィクトリア女王即位60年を記念して1897年に作られました。( “1897” という数字が刻み込まれています。)
この時計台の横から城壁へのぼることができますので、繊細で美しい装飾をぜひ間近でみていただきたいです。
このイーストゲート時計台があるメインの通り(Watergate Street)には、白壁に黒い木組みのチューダー様式の建物がずらーっと並んでいます。
Tudor style(チューダー様式)の建物
まるでおとぎの国に迷い込んだような、絵本の世界に飛び込んだような感覚に。
ジオラマモードで撮影すると、さらにミニチュア感が出て、かわいい写真が撮れます。
The Rows(ザ・ロウズ)
チューダー様式の木組みの建物が軒を連ね、2階部分が歩道で繋がりアーケードのようになっています。
雨の日も濡れずにショッピングやカフェ巡りを楽しめます。
13世紀に建設され、世界でも類をみない独特の作りで重要文化財建物に登録されています。
どの建物も少しずつ装飾が異なり、1つひとつじっくり眺めていると時間がいくらあっても足りません。
とても小さな街なので、ガイドブックには「数時間で回れます」と書いてありますが、私みたいなタイプの人は「いやいやがっつり1日かかりますけども!」と言いたくなるはず(笑)
Grosvenor Shopping Centre
別にショッピングをするつもりがなくても、ぜひ訪れていただきたい場所。
The Mall Grosvenor もしくはThe Mall Chesterとも呼ばれていました。
公式HP:Grosvenor Shopping Centre | Grosvenor Shopping Centre
その他のクリスマスの街の様子は後述します。
Chester Town Hall(チェスター市庁舎)
旧市街のノースゲート・ストリートの西側に位置しています。
ヴェネツィアのゴシック建築をリバイバルした「ラスキニアン・ヴェネツィアン・ゴシック様式」(噛みそう)が採用され、1869年に建てられました。
Chester Cathedral(チェスター大聖堂)
市庁舎の向いにチェスター大聖堂の入り口があります。
見どころが多く、一言ではご紹介できないため、下記の記事でその魅力をまとめています。
特に内陣・聖歌隊席の美しい木彫芸術は必見です。
Walls of Chester(城壁)
さて、冒頭からお伝えしていた城壁にそろそろ上ってみたいと思います。
城壁の全長は約3.2kmです。
徒歩で回ると1周約1時間ほどかかると言われていますが、私は途中写真を撮りまくったり、ぼーっとしていた時間が長かったため、倍近くかかりました。
そしてあまりにも記憶が古すぎるため、どこから城壁に登ったのか定かではありません。
至る所から繋がっているので、登りたい気分になったときに登ってみるといいと思います。
歩いているとイーストゲート時計台が見えてきました。
このイーストゲート時計台から見下ろす景色はとても美しいので、高所恐怖症でなければぜひここから街を眺めてみてください。
ゆっくり景観を楽しんだ後は、また歩みを進めます。
お!なんか公園らしきものが見えてきました。
しばらく歩いていると、ついに城壁の終わりが見えてきました。
川辺の雰囲気ってなんかいいですよね。
River Dee(ディー川)
チェスターとウェールズを流れるディー川は、歴史上でも重要な役割を果たしました。
また更に歩いていくと、立派な橋が見えてきました。
Queen’s Park Suspension Bridge
私は吊り橋の揺れがあまり得意ではないため、近くから眺めて終了。
Grosvenor Park
気ままに歩いていると、なんだか雰囲気よさげな公園に辿り着きました。
私は旅の間、どうしても行きたいスポット以外はあまり深く調べず、地図をあまり見ずにそのとき歩きたいなと思った方向へ適当に進みます。
(なので、この記事を書きながらGoogle Mapを開いて、なんとか写真を見ながら記憶を呼び起こし、この場所はこういう名前だったんだなと1つずつ照らし合わせながら書いています。効率悪すぎて泣きそう。)
思えば私の人生もそんな感じです。
やりたいことが出てきたら、とりあえずやってみる!
目の前のことにとにかく集中する!という感じ。
「大きな夢を抱いてそれに向かって頑張る」という生き方をしてこなかったため、気が付いたらこんなとこに来てた、みたいな。
…と、どうでもいい私の話は置いておいて、とにかくずんずん進みます。
あ!かわいいリス発見!
電動車椅子に乗ったおじちゃんがリスを手名付けようとしている模様。
愛嬌のかけらもねえ!
おじちゃん、残念だが手名付けるには道のりが長そうだよ。
おじちゃんとリスのやり取りを横目に、また気が向くままに歩みを進めます。
暑すぎず、寒すぎない気候の中、のんびり公園を散策してリフレッシュできました。
やっぱり緑を感じられる場所はいいですね。
公園を出た後は、また少し市内を散策しました。
街歩き中のおまけ写真
ちょっともうどこで撮影したか記憶にはありませんが、街歩き中に撮った写真をランダムに並べます。
当時はこれがレストランだということを知りませんでした。
おしゃれだったから思わず撮った写真。
そんな感じで街歩きは終了です。
クリスマスシーズンにはまた違った景色を見せてくれます。
イギリスに長期滞在する人は、できれば温かい気候の春・夏と、クリスマスシーズンにも訪れてみてほしい素敵な街です。
クリスマスシーズンの街並み
クリスマスシーズン(通常11月中頃~年明け頃まで)は街中が美しいイルミネーションに彩られます。
クリスマスマーケットの様子
クリスマーケットは毎年開始日・終了日が少しずつ異なりますが、通常11月中頃~クリスマスの数日前まで、市庁舎前の広場で開催されます。
イギリスの冬の夜はとても長く、4時前には真っ暗になってしまいます。
お昼の様子を楽しみたい場合は早めに訪れましょう。
街の様子
おわりに
ただのんびりと街を歩くだけで、中世にタイムスリップした気分になれる街、チェスター。
時間がなく(12月に再訪した際は寒すぎて)、
チェスター城(Chester Castle)やチャールズ王の塔(Giardino belvedere)、ローマ円形劇場(Roman Amphitheatre)は訪れることができませんでした。
今回ご紹介した場所は絶対外せない観光名所ばかりですが、他にもこの街の見どころはたくさんあります。
街歩きに疲れたら、途中カフェに寄って一休みし、エネルギーチャージしましょう♪
私が訪れたカフェはこちらの記事にまとめています。
こちらもぜひ参考にしていただければ幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございましたʕ·ᴥ·ʔ ♡︎⋈*。゚
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