書類選考の後に待ち受けている面接。
これが就活で最も緊張する場面ではないでしょうか。
日本語でも体力を消耗しますが、それに加えて言語の壁もあるため面接官の質問にも集中しなければならず、さらに精神的に負荷がかかりますよね。
会社によって採用決定までの流れは異なりますが、この記事では主に筆者が面接で実際に聞かれたこと、その経験から準備しておけば良かったと後悔したことをシェアさせていただきます。
これからYMSビザで仕事探しをされる方の何かの参考になれば幸いです。
この記事に掲載されている写真は、2020年11月下旬に自宅付近で撮影したものです。
◆◇◆◇◆ 目次 ◆◇◆◇◆
面接に至るまでの流れ
私は日本でもよく知られている Indeed を通して応募しました。
担当の方が付いてくださり(母と同い年くらいのイギリス人の女性でした)、電話で面接の日程調節をしてくださいました。(最初はその担当の方と話すだけでも緊張しましたが、私と年の近い息子さんの話など雑談も挟んでくださり、とても優しく親しみやすい方でした。)
面接の日程が決まると、面接の詳細(面接が開催される場所、時間、持ち物など)、仕事内容のより細かな内容、お給料・福利厚生などの情報を e-mail で受け取ります。
当日の服装については『カジュアルな服装で大丈夫です』といったようなことが書かれていたのですが、不安だったので担当者の方に確認すると
「ヒールを履く必要はないけれどスカートで行った方がいいかもね」とのアドバイス。
結局H&Mでスーツを購入しましたが、面接担当のお兄さんは半袖にジーパンというものすごくラフな格好でした。(面接を受けた時期は4月)
オランダに本社を持つ会社だったので服装は本当に自由でしたが、日系企業での面接を受ける場合はやはりスーツが必要になるようです。
面接の形式、筆記試験
私が実際に受けた面接は下記の形式でした。
- 1対1の面接:約1時間(英語)
- 筆記試験:約30分
筆記試験は日本語→英語、英語→日本語の両方があり、サイトの注意事項などに載っている所謂「ご利用規約」のような文章の抜粋でした。
面接も筆記試験も小さな部屋で行われ、面接→筆記試験の流れ。
翻訳中は採用担当のお兄さんが席を外し、「スマホは使わないでね」と言われただけで特に監視されることもなく、時間になると迎えに来てくださり終了。
私はもともとマンチェスターに住んでいたのでオフィスで面接を受けましたが、遠方の地域に住んでいた友達はオンラインで面接、翻訳テストをしたと言っていました。
(同期の約1/4はオンラインで面接を行い、採用決定後にマンチェスターに引っ越ししていました。)
私の実体験ではありませんが、元同期の友達の話では、
別会社の採用までの流れはこのような感じだったそうです。
- 書類選考
- グループワーク
- グループ面接
- 面接官×1 対 求職者×2の面接
(その友達はイタリア人ですが、彼とロシア人の同僚以外は職場は皆イギリス人らしいです。)
サンプル数が少ないので単なる個人的な感想ですが、会社によってもちろん違いはあるものの、イギリスでの転職活動も日本とあまり変わらないのかな~と思います。
※私が面接を受けたのはコロナのパンデミックが起きる前です。現在は異なる選考方法を実施している企業も少なくないと思います。
面接で聞かれたこと
面接では主に下記のことを聞かれました。
<前職に関して>
- 大まかな仕事内容について
- 自分が達成したこと
- 一番の困難な出来事はどういったものだったか、
またそれをどのようにして乗り越えたか - 仕事を辞めた理由
<自分自身に関して>
- 強み/ 弱み
- 周りの友人、知り合いからどのような人と言われているか
- 興味のあること(趣味)
- 仕事で大切にしていることは何か
<応募する会社に関して>
- 志望動機
- 企業理念・経営理念について
いくつかある企業理念の中で、一番賛成できるものとその理由 - 仮定の話
◎調和を乱す同僚がいる場合、どのように対応するか
◎モチベーションの低い同僚に対してどうアドバイスをするか
その他にもいくつかシチュエーションを用意され、「こういう事態になったとき、あなたならどう行動しますか?」といった自分自身の反応の仕方を聞かれました。
本当はもっといろんな種類の質問をされたはずなのですが、もうあまり覚えていませんすみません…
面接中はどれだけ時間が経過したのか気になるものの、体感ではなかなかわからず(時計をちらちら見るのも失礼ですしね)、
「もうそろそろ終わるかな?」と思っていたところで面接官のお兄さんから放たれた一言。
ごめんね、まだあと9個質問が残っています。
( え、まじか…。)
私は思ったことがすぐに顔に出てしまうタイプで、
「早く終わってくんねーかな。」とちょっと投げやりになってしまっていたのがもろに出ていたのだと思います。(せっかく時間を割いてくださっているのに大変失礼な話。)
それにしても、物腰の柔らかい、気さくな感じのお兄さんが面接官で本当に幸運でした。もはや面接と言うかカウンセリングを受けているような感覚。
それでもひたすら自分のことを話し続けるというのはやっぱり体力を消耗しますよね。
普段から他の人に自分の話をするのが苦手という方は、たくさん質問をされるだけで疲れてしまうと思います。
それに加えて言語の壁もありますので、「少々念を入れすぎでは?」と思うほどの事前準備をするくらいでちょうど良いのかもしれません。
『このトピックについてならいくらでも語れる!』という話題をたくさん持っておけばそれが自信に繋がり、予想外の質問を投げられた時にうまく話せなくてもカバーできるという安心感も得られると思います。
面接で聞かれるであろうド定番質問は事前に準備をしておくのが賢明です。
なぜか私は日本語で面接が行われると思い込んでいました。
焦って前日に一人で面接の妄想をしていたのですが、英語ではまったく考えておりませんでした。
スモールトーク中に面接官のお兄さんにそれとなく確認。
あの、面接自体は日本語で行われるのでしょうか?
僕が日本語を話せるように見えますか?笑
( つ、詰んだ…)
語学力にあまり自信がない人は、英語でも事前にシミュレーションをしておくことをおすすめします。
ちなみに、吹き出しの面接官のお兄さん (仮) として使用させていただいた元の画像はこちら。(左の男性です)
ロックダウン後にこのような看板が街の至る所で見られるようになりましたが、たまにどう考えても「ツッコミ待ちですよね?」といったものもちらほら。
日本にもこういうのありますか?
(ちなみに虹のマークは NHS (National Health Service, イギリスの国民保健サービス) に対して感謝を示すシンボルであり、LGBTQ+ の象徴として使われているわけではありません。この看板は人通りの少ない目立たない場所にでかでかと立っており、一瞬リアルな人間かと思い焦りました。)
日本でも準備できたこと
渡英前に準備しておけばよかったと後悔したことは、面接のシミュレーションと履歴書(CV)&カバーレターの基礎作り。
カバーレターは企業によって少しずつ変更する必要はありますが、自己PRなど根本的な部分を作っておくことは可能だと思います。
CV、カバーレターを書く上で参考にさせていただいたサイトに関しては、下記の記事にてご紹介しております。
おわりに
降りてきてくれたことはまだありません。
私は運よく1社目に応募した会社で採用していただき、2社目はオファーを受けたため、面接は1度しか経験しませんでした。
できるだけ多くの会社を受験し、面接の機会もたくさん得れば、それ自体が生の英語に触れられる&イギリス社会を知る良い機会になるかもしれませんね。(経験値と引き換えにHPは削られますが…)
専門知識がある人はそれを武器にできますが、
専門スキルも語学力もあまりない…そういう私と同じ境遇の方は「日本語のネイティブスピーカー」であることを強みにするというのもひとつの方法だと思います。
マンチェスターは日本の方が比較的少ないためか、1度でも Japanese Speaking Advisor としての仕事経験があると、オファーをもらえる機会が多いと思います。(実際に数社から同じようなポジションのオファーをいただきました。)
ロンドンなどの大都市では「日本語が使える」というだけでは仕事を探すのは難しいのかもしれませんね。逆にあまりにも小さな街に行くと、今度は日本語の需要も減ってしまうため、住む地域の選択はかなり重要になってくると思います。
先に家探しをするのか、職探しに力を入れて仕事が見つかるまでは仮の住処での生活を続けるのか、先に大まかなプランを考えておくと渡英してからの不安は少なくなると思います。
準備を進める中で見えてくる課題もあると思いますので、できることから一つひとつ行動に移していきましょう。(ってニートに言われてもね…笑)
厚かましくすみませんでした。
皆様のイギリス生活が充実したものになることを切に願っております。
最後まで読んでいただきありがとうございましたʕ·ᴥ·ʔ ♡︎⋈*。゚
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