皆さんは子宮頸がん検診を受けたことはありますか?
英語では Cervical Screening、もしくは Smear test と呼ばれています。
イギリスではNHS (National Health Service、イギリス政府が運営する国民保険サービス)に登録している 25歳から64歳までの女性(cervix(子宮頸)を持つ方)は、無料で検査を受けることができます。
NHSから案内のお手紙が届いたので、先日検査を受けてきました。
今回はその記録を残したいと思います。
◆◇◆◇◆ 目次 ◆◇◆◇◆
Cervical Screeningを受ける頻度
子宮頸がん検診は 25〜49歳は3年に1回、50~64歳は5年に1回、65歳以上はそれまでに受けた直近の検診の3回中1回が異常だった場合、受けることを推奨されています。
NHSからそのサイクルごとに案内のお手紙が届き、検査のタイミングを教えてもらえるようです。
案内の手紙が届いたら…
案内のお手紙には「GP(General Practitioner、かかりつけ医)に電話で予約をしてくださいね」というようなことが書かれていました。
(GPの登録はとても簡単なのですが、まだ記事にできていません…また完成したらこちらにリンクを貼ります。)
お手紙と一緒に15ページほどの小さな薄い冊子も同封されていました。
オンラインでも確認できます☟
Cervical screening: helping you decide - GOV.UK
案内が来たのは今年 2020年の6月。
実はずっと放置していました…。
コロナで世の中大変なことになっているし、日本でも受けたことがなくてよくわからないし、面倒だからまぁいいやとそのままに…。
するとまた、ある日突然NHSからお手紙が。
「数か月前に案内を送ったけれど、まだ検査をした結果がありません。」という催促のような確認のお手紙。
うわぁ、放置してたのばれてた…
ショートメッセージも同時に送られてきました。
(ネットに載っている番号とは違う番号が書いてあったので一応…)
パンフレットの冒頭にはこのように書かれていましたが…
“It is your choice whether to have a cervical screening test or not. This guidance aims to help you decide. Cervical screening used to be called a ‘smear test’.
Public Health England (PHE) created this leaflet on behalf of the NHS. In this leaflet, the word ‘we’ refers to the NHS service that provides screening.”
引用元:Cervical screening: helping you decide - GOV.UK
「受けるも受けないもあなた次第よ」的な内容ですが、2度も案内していただくと「やっぱり受けた方がいいよな…」と思えてきました。
しかもコロナで手術を延期しなければならなくなった人や、持病の検診でさえなかなか受診できない人もいる中で、再度案内をしてもらったのでなんだか申し訳ない気持ちにさえなりました。
手厚いサービスの NHS、ありがとう NHS。
(と言いつつもさらにそこから1か月くらい放置…。すみませんでした。ニートで暇なんだからさっさと行動しろって感じですよね…)
GPに電話で予約
GPによってはオンラインで予約ができるところもあるようです。
実際に私が登録をしているGPもネットで予約可能な少し大きめの病院なのですが、Cervical Screening の項目は探しても見つけることができなかったので電話をかけました。
最近はコロナの影響で、どこに電話をかけても繋がるまでかなりの時間を要します。
実際に繋がるまでの間、「放置しすぎたからもう受けられません」とか言われないかなとちょっとドキドキしていたのですが(笑)、担当者の方との会話が始まるとそんな心配も必要なかったくらいあっという間に終了。
Cervical Screening を受けたい旨を伝えると、簡単な本人確認の後に「来週の○○来れますか?」とすぐに日にちが決まり、時間の再確認をしようとしたところ「じゃ、もう確定しましたので!」とあっさり切られました。(3分も話していない気がする…)
え、時間復唱して確認したかったんだけど、間違えてないよね…?
と若干ヒヤヒヤしましたが(未だに英語で時間や数字を言われてもぱっと頭に入ってこないんです…泣)、前日に検診確認のショートメッセージをもらえました。
よかった!合ってた!と一安心。
当日担当をしてくださるナースの方のフルネームまで書かれています。
担当して下さるナース・お医者さんは基本女性のようですが、「どうしても女性じゃなきゃいや」という方は予約の際にその希望を伝えることができます。
検査当日~GP到着後から問診まで~
コロナの影響で、入口付近に係の人が立っており「予約はしていますか?」と聞かれ、Cervical Screening の予約をしていることを伝えるとどの階に行けばよいか教えてくださいました。
(歯医者さんも入っているような少し大きめの病院のため、階によって受けられるサービスが異なります。GPによっては小さな診療所のようなところもあります。)
案内していただいた階に行きましたが受付は無人で、下記写真の左に写っている機械で自分で受付を済ませました。
生年月日を入力すると氏名と共に予約時間が表示され、「10分ほど遅延しています」というお知らせまで出てきました。
順番が来ると名前が呼ばれ(日本語の苗字が難しい発音だったのか、一瞬自分が呼ばれていることに気が付きませんでした笑)、部屋まで案内していただきました。
簡単な問診(「最後に生理が来た日はいつか」などの質問)の後、早速検査スタート。
検査の仕方/ 日本との違い
私は日本で検査を受けたことはありませんが、実際に体験された方の記事を読んでいると、
日本では腹部にカーテンの仕切りがあり、先生の顔は見えない状態で行われるようですね。
イギリスではそんな配慮は残念ながらありません。
そのため、ロングスカートなど覆い隠せるような服装で行くことをおすすめされています。(私は黒のロングスカートで行きましたが、お腹に掛ける用の大きな紙が用意されていました。)
そしてほとんどの体験談では、
「日本の時よりも痛かった!」との感想が。
痛みに敏感なタイプの私は、それを聞いて冷や汗。
どれくらい弱いかと言うと、怖くてピアスも空けられないし、インフルエンザの予防接種も注射が怖すぎて物心ついた時から受けていない(注射されると思ったら足の震えが止まらなくなってしまう)くらいのビビり度です。
この検査がどんなのものなのか、予約が終わった後にいろいろ調べながらひぃぃぃ!となりました。(←予約する前に調べるべき)
検査で具体的にどんなことをするのかと言うと…
※衝撃的なイメージのイラストが出てきます ↓
(こういうのが苦手な方、すみません。)
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引用元:Cervical screening: helping you decide - GOV.UK
この内部に入れる器具(speculum)が日本のものよりも大きいかも?という声がいくつか挙がっていました。
いろいろ調べすぎて不安が募りまくった中で検査を受けたのですが、
結果…
私は全然痛くなかったです!
speculum よりも細胞を摂取する際に使われたブラシの方がどちらかと言うと痛みを感じました。
でもそれもチクっと一瞬感じただけであっという間に終了。
私は出血しませんでしたが、一応ナプキンを下着につけておいた方がよいと思います。(※出血した場合も通常であれば数時間以内に止血するようです。)
検査結果は郵送で
気になる検査結果は、郵送で家に届けてくれるようです。
だいたい2週間くらいかかるそう。
クリスマス前の時期に受けたのでもう少しかかるのかな~とも思いますが、気長に待っていようと思います。
おわりに
痛いのいやだな~とビビりまくっておりましたが、本当にあっという間にさくっと終わりました。
最初の簡単な問診から検査終了まで10分もかかっていません。
日本だと受付で診察代を支払って病院を出ますが、それもないので検査後はそのまま出口へ。
YMSビザで渡英される方は、ビザの申請費用と共に2年間のNHSの費用も支払わなければならないので、実質「無料」ではありませんが、追加費用を支払う必要がないのはやっぱり有難いですよね。
(私の申請時には2年間で約4万5千円くらいだったのですが、今はその3倍くらいすると聞きました。それくらいNHSが大変な状況だということなんですね…)
病院内もコロナの感染対策をきちんと行っているので、安心して検査を受けることができました。
検査を受けるのか受けないのかはご自身の意思によりますが、この記事がどうしようかと迷っている方の少しでも参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございましたʕ·ᴥ·ʔ ♡︎⋈*。゚
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