目が覚めたら見慣れない場所にいて、
テレビから流れてくる音声がすべて日本語なことに違和感を覚えつつも、
その事実が「私が今いる場所は日本なんだなぁ、
きっとこの違和感もすぐに消えてしまうんだろうなぁ」という
じわじわとした実感に繋がり、少し複雑な心境に陥っています。
お久しぶりです、トラリブです。
みなさん、お元気にされていますか?
3月4日のお昼にマンチェスターを発ち、
ドバイ経由で 3月5日夕方に帰国しました。
いろんな感情が複雑に絡み合い、まだうまくまとめることができずにいますが、
時間が経つと今抱えている想いも全部消えてなくなってしまいそうで怖くて、忘れないうちにここに形として残したいと思います。
現在私は、関西国際空港のすぐそばにあるホテルにて待機・隔離中です。
新型コロナウイルス感染症特定流行国に滞在していた人は、
入国後3日間は検疫所指定の宿泊施設にて待機、
到着した次の日から数えて3日目の朝に再検査を行います。
(帰国後も空港で検査を受け、日本へ入国する前に現地でも検査を受ける必要があります。)
入国後3日目の検査結果が陰性であれば、
自宅または各自で手配した宿泊施設にて
残りの「入国した次の日から数えて14日間」自主隔離を継続。
その検査を行うまではホテルの部屋から出ることは許されず、
LINEまたは電話・メール等で毎日健康状態を報告します。
ロックダウンで引きこもり生活にも慣れ、
もともと旅に出る時以外はインドア派なので、
私はとても快適に過ごしています。
家に着くと一気に現実に引き戻される感覚に陥りますが、
まだ「旅の途中」にいるような気分のため、「帰国してしまった」という実感をそこまで強く感じていないのは逆に幸運なのかもしれません。
恐らくイギリスから帰国される方は、ロンドン→東京行の直行便を利用される人が多いと思います。
私の場合はわりとレアだったのかもしれませんが、
エミレーツ航空を利用し、マンチェスターからドバイを経由して地元・大阪に戻って来ました。
マンチェスター空港は開いているお店がまばらで閑散としていましたが、
ドバイ国際空港は到着した時間帯が深夜だったのにも関わらず、とても賑わっていました。
マンチェスターからこの時期に帰国される方は少ないと思いますが、
マンチェスターでPCR検査を受けたときの経験や、日本に到着後の帰国後の流れなどについても、
今後別の記事で情報をまとめていきたいなと思います。
飛行機の窓から景色を眺めながら、
「こんなに長い期間、飛行機に乗っていなかったのはいつぶりだろう」とぼんやりと考えていました。
私は普段フライト中、強い眠気に襲われることが多く、
機内食を食べ逃すことも珍しくないほど爆睡してしまうのですが
(バスや電車の移動も寝落ちしがちです…笑)
上空から見下ろす光景があまりにも美しく、しばらく目を離すことができませんでした。
マンチェスター空港から離陸してしばらくは、
なんというか放心状態で何もできなかったのですが、
少し落ち着いた後、ずっと観たいと思っていた映画 “The Secret Garden” を見ました。
イギリス英語を聞くと、どこか安心します。
マンチェスター空港では感情が高ぶって泣いたりすることはなかったのですが、
Pret a Manger(プレタ・マンジェ)を最後に利用する瞬間は、切なさが込み上げて危なかったです。
この日もココナッツ・モカを注文しました。
近所に住んでいた友達(最初の会社の同期友達)がよく注文していて、
ロックダウン中もローカルエリアの Salford Quays で会う時は、
二人でココナッツ・モカを頼むのが定番でした。
帰国する1週間前は、数週間前まで雪がたくさん降っていたことがまるで嘘だったかのような晴天で、ポカポカ温かい日々が続きました。
文字通り、本当に一度も傘をさすことがありませんでした。
そう言えば、私が渡英して最初の1週間も
同じような天気だったなぁとしみじみ。
あれからいろんなことがありました。
あっという間だったけれど、たくさんの優しい人たちに囲まれて
心が温かくなる思い出が数多くでき、それらに支えられています。
ロックダウン中ではありましたが、地元のエリア内でエクササイズのために外で人と会うことは許されており、
最後の数週間は近くに住んでいる友達と一緒にお散歩をしたり。
「マンチェスターのことをいつでも思い出せるように」とマンチェスターのシンボル、Bee のブローチをいただいたり、
写真を撮るのが好きな私にぴったりのカメラのブローチとかわいいアクセサリー。これは両方ともErikaからもらったものです。
(撮影場所はマンチェスターの自宅にて)
イギリス人の同い年のハウスメイトからもらったカップケーキ。中にジャムが入っていて、可愛い見た目だけじゃなくとっても美味しかったです。
パイとスコッチエッグ
Beehive Food
「パブに行けないから、せめて家でパブごはんを楽しんで」と、パブのデリバリーサービスを利用して家まで届けてくださったり。
家が離れている人とはオンラインでお別れ会を開いてもらったりもしました。
「別れが恋しいって切ない気分になるのがイヤだから、
できるだけ大切なものを作りたくなかったんだけどな。」と帰国前に、同じくYMSビザで渡英したばかりの友達に話したことがあったのですが、
「寂しいと思うのはそこで過ごした時間が楽しかったからでしょ?
私はこれからそう思える人たちと出会えるのかまだ分からないし、そんな風に感じられるのが羨ましいけどね。
『切ない気持ちになりたくない』っていうのは、『楽しい時間を過ごしたくない』っていうこととイコールの関係になっちゃうし、そんなの無理じゃない?」って。
確かにその通りだな~と納得。
これだけこの地に愛着が湧いたのも、
出会った人たちと離れたくないと思えたのも、
ここで過ごした時間が自分にとって特別で、
楽しい思い出がたくさんあるからなんだなと。
最終日はErikaと二人で久しぶりに
スペインの伝統料理、パエリアを作りました。
「これはパエリアと呼べない」とErika (笑)
私のパッキングが終わらなさ過ぎて、先に作り始めてもらったのですが、
7時頃に食べ始めて気が付いたら夜の10時になっていました。
今回も大量のアリオリとともに!
最後に二人でいろんな思い出を語り合ったり、
これからの未来について話していたら
時間が過ぎるのはあっという間でした。
「お帰り~」と家に着いたらその日にあったことを話して、家で過ごす時間も共有していましたが、
一緒に遠くへお出かけしたり、パブに飲みに行ったり、
いつでもそばにいてくれたのがErika でした。
喧嘩?とまでは行きませんが、
実は少しギクシャクしていた時期もあったものの(笑)、
これだけマンチェスターが HOME だと感じられるのは、
Erika の存在があってこそ。
Chester や Stoke-on-Trent にも足を運びました。
最後の夜、Erikaがわっと泣き出して私ももらい泣き。
「明日の朝、もし起きれたらお別れ言うね。」と
一応さよならのハグはしたのですが、
出発の朝も私のために起きてきてくれました。
前日めっちゃ泣いてお別れしたのに、
最後に家の前でぎゅーっとハグするときも結局涙を堪えきれなくて
笑ってお別れはできませんでした。
これがほんとの「さよなら」にはしない!
次に旅人としてマンチェスターを訪れる時にErikaがもういないなら、
スペインでもどこへでも飛ぼうと心に決めています。
大阪に着陸する少し前、飛行機の窓から虹が見えました。
日本にいる時よりも、イギリスやアイルランドにいたときの方が虹を見る機会が多かったように感じますが、
空の上から虹を見たのはこれが初めて。
「もうあと数十分で大阪に着くのか…」と複雑な気持ちを抱えていた時に
地球から特別なプレゼントをもらい、励まされたように勝手に感じました。
しばらく更新が止まっていましたが、この隔離期間中に
また少しずつ情報を発信していきたいなと思います。
皆さまのブログにもしばらくご訪問できずにいますが、
明日の再検査が終わり、次の場所に移動して
またゆっくりする時間ができたら、少しずつ楽しみに読ませてもらいますね。
とりあえずは、今後帰国される方の何かのお役に立てるよう、
帰国後の流れなどをまとめた記事から作成するつもりです。
またお時間のある時にあそびに来てもらえたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございましたʕ·ᴥ·ʔ ♡︎⋈*。゚
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