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清川あさみ「神話の糸」印象に残っている作品<東京>MAKI Gallery

Asami Kiyokawa “Mythic Threads”
(March 2025)

 

東京・天王洲にある MAKI Gallery で 2025 年2月1日(土)~3月29日(土)まで開催されている、アーティスト清川あさみさんによる個展「神話の糸」

 

Serendipity (Phantasm), 2024, mixed media
136.0 x 136.0 x 2.6 cm

今回の個展を象徴する作品「Serendipity(Phantasm)」は、「未来の神話」をテーマに絵画に刺繍を施し、自然と都市、希望と不安が交錯する空間を描いた新作。

自然の光の揺らぎをデジタルで再現し、その背景に不穏な都市のシルエットを浮かび上がらせたという。

引用元:清川あさみさん個展「神話の糸」が東京・天王洲で3月29日(日)まで開催中!|カルチャー|ELLE[エル デジタル]

 

過去のシリーズ作品も展示されており、入場料無料

写真撮影も可能なことが信じがたい程、素晴らしい展示でした。

 

Serendipity (Phantasm), 2024, mixed media,
136.0 x 136.0 x 2.6 cm


開催期間はまもなく終了してしまいますが、

特に印象に残った作品を記録としてここにまとめておこうと思います。

 

 

「神話の糸」印象に残った作品

Serendipity(Liminal): 1450×1465×38

 

清川あさみさんの公式Instagramにも掲載されていたこちらの作品。

青・緑が基調のとても美しい作品。近くで見ると、また印象が変わります。

 

Serendipity(Liminal):1450×1465×38

 

《Our New World (Kirishima)》

壁一面に繋がる、かなり横長の作品でした。この展覧会の中で個人的に最も惹かれたアートです。

《Our New World (Kirishima)》

 

「Mythology」シリーズ Kin no Ame(gold rain)

向いの展示室にあった作品。白鳥と人魚が組み合わさったような、どこか神秘的で惹き付けられます…

優しい光に包まれたようにも感じられる作品の隣にあるのは、それとは対照的に不安や悲しみの渦の中に閉じ込められているようにも見える、暗くて緊張感のある作品。この配置によって、さらにそれぞれの作品が個性を放っているように見えます。

 

 

手前にある2つの展示室を見た後は、奥の展示室へ。

造花アート(「DREAM TIME」シリーズ)の後ろに見えている、壁一面の作品。

《White Wall》2001

《White Wall》は、複数の長方形の布地にハサミで切った無数の布帯をミシンで縫い付け、横約5メートルまで繋ぎ合わせたキャリア最初の大作である。

~中略~

清川によれば、この《White Wall》は、形態面では、画面の巨大さで世界そのものを象徴し、ランダムかつ有機的に引かれた布帯の裁断線やミシンの縫込線で万物の流動的なエネルギーを表現している。

また、その「裁断と縫込」は「破壊と再生」のプロセスを意味し、森羅万象の無常な儚さと共に持続的な勁さも表象している。

 

さらに、この作品は、色彩面では、画面全体を絵の具で白く塗り潰すことで過ぎ去った世界の再生と刷新を暗示している。その白色は、無限の可能性を秘める新たな出発を含意し、そこでは過去を踏まえた現在という時間性が生まれると共に、新たに開かれた未来が示唆されている。

引用元:展評「清川あさみ個展――神話の糸」MAKI Gallery(東京・天王洲) 秋丸知貴評 - 美術評論+

 

《Dream Pod(Green)》2024

《Dream Pod(Flower)》2024

 

《Dream Pod(Animal)》2024

奥の部屋には、MONSTERシリーズも…

MAKI Gallery(March 2025)

 

 

清川あさみ「神話の糸」個展 基本情報

MAKI Gallery(March 2025)

 

会期 2025年 2月 1日~ 3月 29日
会場 MAKI Gallery / 天王洲 東京
住所 東京都品川区東品川1-33-10 TERRADA Art Complex 1F
電話 03-6810-4850
開館時間 11:30~19:00
休館日 (日)・(月)
入場料 無料
アクセス りんかい線天王洲アイル駅 B出口徒歩 8分

 

Pdf URL:https://www.makigallery.com/wp-content/uploads/2025/01/PR_%E6%B8%85%E5%B7%9D%E3%81%82%E3%81%95%E3%81%BF_%E7%A5%9E%E8%A9%B1%E3%81%AE%E7%B3%B8.pdf

 

www.makigallery.com

Because I am a woman, 2017,
print on non-woven fabric, approx. 174.0 x 276.0 cm

 

本展は、2024年夏に鹿児島県・霧島アートの森にて開催された清川の特別企画展「ミスティック・ウィーヴ:神話を縫う」を引き継ぎながら、過去から未来へと続く人類の物語を自然と都市、伝統とテクノロジーの交差点で紡ぎ直す試みとなる。

霧島での展示において清川は、写真に刺繍を施す独自の手法をもちいたこれまでの代表作と、霧島の自然を背景にした最新作を発表。それらを通じて現代社会が抱える複雑さと美しさを表現すると同時に、人間と自然の新しい関係性を探ることに挑みた。

本展および霧島での展覧会のタイトルに含まれる「神話」について、清川は次のように述べている。

「私は神話や幻想を『未来へのメッセージ』としてとらえている。それは人類が過去に世界をどう理解し、未来にどのように進むべきかを示す『タイムレスな物語』だからだ。とくに現代の急速な社会変化のなかで、神話は人間の根源的な価値を問い直す重要なヒントになると考えている」。

引用元:清川あさみ「神話の糸」(MAKI Gallery / 天王洲, 東京)|美術手帖

「日本書紀」 /H148×W210mm /(2020)

 

また本展を東京で開催することについて清川は「自然と人間の分断が象徴的に表れる都市空間においてこそ、そのなかに自然の美しさや力強さを取り戻すことには特別な意義がある」と語っている。

 

会場では、そんな清川の試みを象徴的に表す「Serendipity」シリーズを展示。さらに、現実世界の曖昧さと魅力を表現した「HAZYDREAM」 や、 現代社会のあやふやな様と不安を浮き彫りにし、新しい自己を見出そうとする若者たちの姿を描いた「MONSTER」シリーズなど、過去の作品も紹介する。

引用元:清川あさみ「神話の糸」(MAKI Gallery / 天王洲, 東京)|美術手帖

 

 

おわりに

MAKI Gallery(March 2025)

 

約2年ぶりとなった今回の一時帰国。

滞在期間中に行われる展覧会の中で、直前に知ったものの、最も興味のある展示会がこちらでした。

 

どんな作品も写真や動画で見るよりも、実物を自分の目で見た方が受け取れる印象も変わり、作者からのメッセージをよりダイレクトに感じられる気がしますが、

刺繍が使われた作品だからこそ、繊細なデザインを細部まで楽しむことができました。

 

Asami Kiyokawa “Mythic Threads”
(March 2025)

 

まもなく開催期間は終了してしまいますが、またいつか機会があれば、実際に実物を見てほしいと思う素晴らしい芸術作品ばかりでした。

 

もともと美術館巡りがすきでしたが、大阪で博物館のスタッフとして働いていたときは特に、関西を中心に各地の展覧会に足を運んでいました。

建物自体がアートで美しい美術館・博物館についても記事にしています☟

 

その他、美術館・博物館まとめ☟

これまで訪れて印象に残っている日本の美術館・博物館

 

カフェ巡りも趣味のひとつです。

東京滞在中に訪れた、青を基調とした古民家カフェ☟

喫茶ニカイ(March 2025)

 

喫茶ニカイについては、こちらの記事でご紹介しております☟

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 喫茶ニカイ(March 2025)

 

 

 

貴重なお時間を割いて最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました ⸜( ´ ꒳ ` )⸝

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