北欧・フィンランド最古のテキスタイルブランド、
「フィンレイソン社」
長年フィンランドの家庭で愛用され、信頼されてきたブランドの歴史をひも解き、
その多彩な魅力を伝える展覧会が京都文化博物館で開催されています。
開催期間:2021年10月9日 (土) ~ 2022年 1月10日 (月・祝)
2021年12月下旬に訪れた「創業200周年記念 フィンレイソン展」のレビューをお届けします。
この記事に掲載されている写真は 2021年12月21日、母と一緒に京都文化博物館・京都文化博物館 別館を訪れた際にカメラ(OLYMPUS PEN Lite E-PL5)で撮影したものです。すべて無加工のまま掲載しています。
フィンレイソン展 概要
北欧・フィンランド最古のテキスタイルブランド、日本初の展覧会!
フィンレイソンは北欧フィンランド最古のテキスタイルブランドです。
1820年の創業以来、寝装品やホームテキスタイルを中心に、質の高い製品と洒落たデザインで人気を博し、日本でも広く知られています。
~ 中略 ~
同社の創業200年を記念し企画された本展は、タンペレ歴史博物館に保管されている当時の貴重な資料を初公開するほか、同じく工場のあった街、フォルッサ博物館に保管される色鮮やかなデザイン原画やテキスタイルなどをまとめて紹介する、日本で初めての展覧会です。
2020年に創業 200年を迎えた 「フィンレイソン社」
工場エリア内には学校や病院、図書館、教会をつくるなど、巨大なコミュニティを形成し、
1860年にはフィンランド初の女性雇用の場を作り、社会的にも大きく貢献しました。
この展覧会を通して、洗練されたフィンランドのデザインに触れるだけでなく、先進的で豊かなフィンランドの生活スタイルを学ぶことができました。
展示会場の様子・展覧会の内容
展示会場の 4階は写真撮影は全面禁止ですが、3階は撮影OKでした。
※動画はNGなのでご注意ください。
京都文化博物館 3階展示室(December 2021)
第1章「地域社会を支えたタンペレ紡績工場」
タンペレ歴史博物館所蔵の糸見本や生地などが紹介されています。
美術展ナビ〖公式〗ページには、4階の展示室内の写真もいくつか掲載されています☟
クリミア戦争(1853-56年)による通貨不足を解消するために、フィンレイソン社は独自に通貨を発行し、給料を支払いました。フィンレイソン通貨はルーブルやコペイカと同等に扱われ、市内の大半の店舗で使用できたそうです。
地域の人々の生活や健康を支えてきたフィンレイソン。
その姿から、福祉先進国フィンランドに通じるものを感じます。
引用元:【レビュー】「創業200周年記念 フィンレイソン展」(京都文化博物館)北欧フィンランドのデザインの世界へ没入 – 美術展ナビ
映像が映し出され、次々とデザインが変わるドレス
京都文化博物館 3階展示室(December 2021)
第2章「フォルッサデザインアトリエの設立とデザイナーの活躍」
フィンレイソンは、1951年にフィンランド初の自社アトリエを設立し、社内デザイナーを登用しました。以降、優れたデザイナーによって革新的なデザインが生み出され、テキスタイルブランドとして成長し続けてきました。
引用元:【レビュー】「創業200周年記念 フィンレイソン展」(京都文化博物館)北欧フィンランドのデザインの世界へ没入 – 美術展ナビ
この章では、原画や生地見本をデザイナーごとに展示しています。
もっとも多かった展示はアイニ・ヴァーリの作品。
リンゴや花、幾何学模様など様々なモチーフをテーマに、幅広いデザインを手がけたアイニ・ヴァーリ。
どの作品も明るい色使いで見るだけで元気になれます。
3階で撮影した印象に残っている作品☟
ムーミン×フィンレイソン Moomin × Finlayson
ムーミンの作者、トーベ・ヤンソンから
ムーミン柄の生地を制作する許諾を得ている企業の1つでもある、フィンレイソン社。
原画「ムーミンパパ海へ行く」を元にした布団カバー2017春コレクションと、
原画「たのしいムーミン一家」を元にした枕カバー2020年春コレクションの作品がとてもかわいくて印象的でした。
サステナブル
社会的責任の一環として、
リサイクル商品の生産にも取り組んでいるフィンレイソン社。
工場から排出されたプラスチックから再生された洗濯ばさみや
古いシーツを元に作られているラグなどの展示がありました。
どれもリサイクル品とは思えないほどおしゃれなデザインです!
映像コーナーとショップ
3階エリアの最後には、映像コーナーが設けられていました☟
2分以内の紹介動画です☟
【フィンレイソン社】公式HP☟
その奥には、ショップエリアが設けられていました☟
会場ではライナ・コスケラの「エレファンティ (象) 」モチーフのグッズも数多く販売されていました。
【フィンレイソン展】基本情報
『創業200周年記念 フィンレイソン展』
- フィンランドの暮らしに愛され続けたテキスタイル -
<会期>
2021年 10月 9日 (土) ~ 2022年 1月 10日 (月・祝)
<休 館 日>
- 月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
- 年末年始(12月27日〜1月3日)
<会場>
京都文化博物館 4階・3階展示室
<開室時間>
10:00 ~ 18:00
※金曜日は10:00 ~ 19:30
(入場は閉室の30分前まで)
<入場料>
- 一般 1,500円(1,300円)
- 大高生 1,100円(900円)
- 中小生 500円(300円)
※( )内は前売り、団体 (20名以上) の料金
※未就学児は無料(保護者同伴)
※障がい者手帳等をご提示の方と付き添い1名は無料
※上記料金で2階総合展示室と3階フィルムシアターも観覧可能
京都文化博物館公式HPはこちら☟
展覧会公式HPはこちら☟(主催のMBSテレビのリンク)
京都文化博物館 別館へのアクセス
<電車でお越しの場合>
- 地下鉄「烏丸御池駅」下車【5】番出口から三条通りを東へ徒歩約 3分
- 阪急「烏丸駅」下車【16】番出口から高倉通りを北へ徒歩約 7分
- 京阪「三条駅」下車【6】番出口から三条通りを西へ徒歩約 15分
※専用駐車場は都合により利用を休止中です
(2022年1月現在)
詳しくは下記公式HPをご確認ください☟
京都文化博物館・別館について
京都の歴史と文化をわかりやすく紹介する総合的な文化施設として、
1988年 (昭和63年) に開館した 京都文化博物館。
京都文化博物館に訪れた際は、隣接する別館にもぜひ足を運んでいただきたいです。
(渡り廊下で繋がっています。)
別館は、かつては「日本銀行京都支店」として使用されていました。
京都文化博物館 別館はイベント時を除き、無料開放されています。
洋風建築が美しい建物の魅力は、こちらの記事にまとめています☟
京都文化博物館から見える別館☟
遠くからこっちを見ているまゆまろ…
(京都府の公式PRキャラクターです)
おわりに
見る人の心を明るくする北欧デザイン。
実際に北欧旅行へ出かけられるようになるには、まだまだ時間がかかりそうですが、
こういう時代だからこそ、遠く離れた国の文化を身近に感じられる美術館・博物館で開催される展覧会の持つ役割は大きいと思います。
今後も魅力的な展覧会をご紹介いたします。
これまでにご紹介した美術館・博物館情報☟
美術館・博物館に関する最新記事は こちら からご確認いただけます。
貴重なお時間を割いて最後まで読んでいただき、
本当にありがとうございました ⸜( ´ ꒳ ` )⸝ ♡♥
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