1889年に一般公開が始まった、世界で最初の肖像画美術館、スコットランド国立肖像画美術館。
3,000点近い絵画や彫刻、25,000点にも上る版画や線画、38,000点に及ぶ写真を保有し、期間限定の特別展示も行われます。
美しい建物自体にも価値がありますが、入場料は無料です!
見どころ満載のスコットランド国立肖像画美術館の魅力をお伝えいたします。
※ 1890年に一般公開されたと掲載している日本のウェブサイトがいくつかありますが、下記公式HPの第2パラグラフには “open its doors to the public in 1889” と記載があります。
The History of the Scottish National Portrait Gallery | National Galleries of Scotland
※ロンドンにあるナショナルポートレートギャラリー(National Portrait Gallery)が「世界で初めて肖像画を展示するために開かれた美術館」だと主張しているサイトもありますが、厳密に言うと、創設されたのは1856年ですが、現在のトラファルガー広場に面するナショナルギャラリーの隣に移転されたのは1896年です。このため、エディンバラにあるこちらの美術館が肖像画美術館として特別に作られた世界初の美術館となります。
※この記事に掲載されている写真は、2019年11月24日に訪れた際に撮影したものです。ジオラマモードで撮影したものもありますが、カメラで撮った写真は加工しておりません。
◆◇◆◇◆ 目次 ◆◇◆◇◆
- 赤い砂岩が印象的な外観
- エントランスホール
- ステンドグラス
- Scottish biographical and portraiture library
- 展示作品紹介
- スコットランド国立肖像画美術館の基本情報
- おわりに
赤い砂岩が印象的な外観
ゴシック建築が好きな方にはたまらない建物です。
エディンバラ・ウェイヴァリー駅(Edinburgh Waverley)から徒歩約10分、新市街に位置しています。
エントランスホール
クリスマスマーケットが開かれる時期には、エントランスホールも豪華な装飾が施されます。
360度どの角度から見ても美しく、ずっと止まりたくなる空間です。
上階からの景色はまた少し違っていて、ランプも間近で見ることができます。
天井まで美しい装飾で埋め尽くされており、このエントランスホールを見るだけでも訪れる価値は十分あります。
ステンドグラス
どこの階段か忘れてしまいましたが、美しいステンドグラスで飾られた窓もありました。
本当に隅から隅まで肖像画で溢れています。
Scottish biographical and portraiture library
美術館の一角にある図書館です。
1889年に世界初の肖像画に特化したギャラリーとしてオープンした際、スコットランド国立肖像画美術館は Society of Antiquaries of Scotland とそのコレクションである古代博物館(the Museum of Antiquities)と建物を共有していました。
建築家のRobert Rowand Anderson氏は、Society’s Library を最上階南東側に設計し、1891年にSocietyのメンバーに開放されるようになりました。
1998年、古代博物館(the Museum of Antiquities)はスコットランド国立博物館の基礎を形成するためにChambersストリートに移転されました。
最近行われた改修工事の一環として、Society’s Library は最上階から慎重に取り外され、2階(the first floor)に再設置されました。
Scottish biographical and portraiture library についてより詳しく知りたい方は、下記公式HPをご覧ください。
スコットランド国立博物館についてはこちらの記事で紹介しております。
展示作品紹介
個人的に印象に残っている作品を 3点ご紹介いたします。
画家の妻、Margaret Gourlay Ferrier と二人の息子、 Diarmid の肖像画。
ありふれた日常のひとかけらを切り取ったような絵画で、まるで何気なく撮った写真みたいだなあと思いました。
いかにも「肖像画」という絵画より、こういう絵の方がすきです。
Sir Joseph Noel Paton の色使いや細かなスケッチがすきなのですが、この作品(“The Lullaby”)は公式HPに画像がありませんでした。
他の作品に関しましては、下記公式HPからご覧いただけます。
https://www.nationalgalleries.org/search/artist/sir-joseph-noel-paton
しばらく脳裏に焼き付いて離れない絵画ってありませんか?
この美術館で一番記憶に残っている絵画は、こちらの作品です。
Dundee にある Ninewells Hospital の Surgery and molecular oncology(分子腫瘍学)で勤務されている3人の Oncologists(がん専門医、腫瘍学者)の肖像画です。
比較的最近の作品で、作者の Ken Currie のインタビュー動画もあります。
スコティッシュ訛りがかなりきついですが(笑)、興味のある方は下記公式HPをご覧ください。
こちらは作品名・作者を控えていなかったため、詳細がわからずすみません。
その他の作品に関しましては、下記公式HPのハイライトから確認していただけます。
Scottish National Portrait Gallery visit | National Galleries of Scotland
スコットランド国立肖像画美術館の基本情報
2020年10月14日現在、コロナウイルスの影響で一時的に閉館となっています。
11月8日から再開の予定で、要予約となっております。
営業時間などの詳細は、下記公式HPをご確認ください。
館内に併設されているカフェは予約なしでも利用可能なようですが、こちらから事前予約をすることもできます。
Café Portrait :: Heritage Portfolio
私が以前に利用したときは、カウンター越しに注文したフードをトレーにのせ、レジでお会計という流れでした。席は自由に好きなところを選べました。
広々とした開放的な空間で、居心地もとても良かったです。
おわりに
無料で入ることができる美術館が多いのも、イギリス生活の大きなメリットの1つだと思います。
日本の美術館は写真撮影もNGなところが大半ですが、帰国したら日本の美術館巡りも楽しみたいなあと考えています。
最後まで読んでいただきありがとうございましたʕ·ᴥ·ʔ ♡︎⋈*。゚
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