「…で、いつまでいるの?」
自分自身に対しても、周りにいる人からも
度々聞かれるこの質問。
ここへ来た当初は、友達・知り合いはゼロで、
ワーホリの期限が来たら帰国するつもりでいました。
それどころか、冬が来る前に仕事が見つからなければ、
帰ってもいいかな…くらいの心境だったので、
冬服は1枚も持って来ておらず、食材などを入れるスペースもないような
わりと小さめのスーツケース1つで渡航。
(22kgのスーツケースと、8kg(ちょっと超え🤫)のリュックひとつずつ。)
まさか就労ビザを出してもらい、滞在期間を延長できると思っていなかったので、
現在の環境、そして今も支えてくれている周りの人たちには、本当に感謝しています。
この国にパートナーがいるわけでもないし、
学校に通っているわけでもなく、
正直、何が私を「ここにもう少しいたい」と思わせているのだろう…
と考える時がときどき訪れます。
最初は、「旅がしたいから」
ただそれだけの理由でした。
ワーホリビザの申請がしやすいという点で、この国に興味を持つまでは、
「昔は社会主義だった国で、チェコとひとつだった国」くらいの認識しか持っておらず…。
本当に失礼な話ですが、旅さえできればよかった私にとって、
「拠点とするだけなら、スロバキアのことを全然知らなくても問題ないか。」という感覚で、語学の勉強も皆無の状態で渡航しました。
(東京にある大使館で私がビザの申請をしたのは、ロシアがウクライナへ侵攻を開始したときから5日以内のこと。数ヵ月前に予約をしたときは、まさかそんな事態になるなんて想像もつかず…。当時はそもそも行けるのかという不安もあり、最悪の場合は渡航できない可能性も考えていました。)
申請当時の率直な気持ちは、こちらの記事に残しています☟
準備をしたことがすべて無駄に終わるかもしれないという不安は抱えつつも、ビザが降りたら記事にしようと、申請準備と同時進行で書き進めた記事☟
ずっと行きたいと思っていた旅の目的地へは、
有難いことに、ほぼまわりきることができました。
行きたかった場所に行けて、
再会したかった人たちと一緒に過ごせて、
それでもまだ、ここにいたいと思う理由。
日本に帰ることがイヤなわけではないのに、
(むしろ便利でいいなと思うことは頻繁にあるのですが、)
それでもここにいたいと思う、最も大きな理由になっているのは、
「旅をし続けたいから」という当初の気持ちよりも、
「今ある生活が、これまで過ごしてきた中で一番心地いい。」と感じられるから。
家の近くのワインヤード付近に住んでいるねこちゃんたち。
この子たちの存在も、今はスロバキアから離れてしまった、大切な友達が教えてくれました。
その子が学生の時からここでよく見かけるようです。
これまでは「旅すること」を生きる軸にしたいと望んでいましたが、
非日常の体験を繰り返すうちに、日常の生活がどれだけ大切なのかが、
より一層自分の中で、はっきりと意識できるようになりました。
実際に、5月にワーホリビザが切れて以降、今年の6月・10月は、
一度もスロバキアどころかブラチスラバを出ることがなく、
7月、8月もバスで近隣の国を1ヵ国訪れただけでした。
(7月にクロアチアのロヴィニ、8月はドイツのミュンヘンとウルム)
9月もひとり旅は1度もせず…。
(友達と再会するために、バスでウィーン、電車でチェコのブルノに訪れましたが、どちらもブラチスラバから1時間半ほどで着きます。パスポートチェックがないと、国境を越えたという実感すら持てないです。)
飛行機での移動は、4月から11月までの7ヶ月間、まったくなし。
11月初旬にポーランドのワルシャワ、ポズナンをまわりました。それも直前に決めた旅行で、普段とは少し異なる旅になりました。
当時の気持ちはここに綴っています☟
旅を理由にこの国にいる…にしては、今年は全然動けていないと感じます。
(2022年は6月からの7ヶ月間で15ヵ国40都市を旅したので、反動で余計にそう思うのかもしれませんが…。)
旅をする頻度はかなり減りましたが、
この生活に居心地の良さを抱いているのは、
やっぱり一緒に過ごしてくれる人たちの影響が大きいです。
名付け親はハウスメイトの友達。
キチョはエサを持っていても、いなくても、唯一スリスリしてくれる子。
「キチョ~」って呼んだら、いつも返事してくれます。
最近会いに行けてないけど、元気にしてるかな?
寒い日が続いていたので、誰か家に上げてくれる人がいたらいいんですが…(´;ω;`)
このエリアには他にも野良猫ちゃんが4~5匹います。(写真に写っているのはその一部の子たち)
他の子はエサを持っている時しか近寄ってくれませんが、そんなげんきんなところもまたかわいい。結局何をしてても、猫は存在してくれているだけで癒し。
普段の生活が穏やかで充実しているなぁと感じられるからこそ、
昨年のように動き回らなくても、満たされていると心からそう思えた1年でした。
この生活をまだ手放したくない、
もう少し夢の続きを見ていたい、
それが今の正直な気持ちです。
いつでも帰国しようと思えばできるけれど、
「まだここにいていいよ」と言ってもらえる間は、
もう少し、今の穏やかな生活を続けたいなと思います。
ただ、旅をしているときは、
やっぱり私にとって、最も心が動くときで、
「生きている」実感を強く感じられるので、
ここで生活できる間は、少なくとも月に1度は他の国を旅したいです。
最後に、2023年の振り返りとして、この1年間で訪れた国・都市の一部を
写真と共に回想させてください。
今年1年で旅した国は、17ヵ国 38都市。
この中には、以前訪れたことのある国・都市もあります。
6月以降はあまり旅に出ていなかったと申しましたが、前半はパートタイムで働いていたので、スケジュールのほぼすべてを旅に費やしていました。
どの旅もいろんな思い出が詰まっていますが、
念願だった南フランスの小さな村巡りと、
モロッコへ一人旅できた3月は、本当に充実していました。
ずっとバケットリストに入っていたエズ村。
頂上にある植物園からの景色は、本当に素晴らしかったです。
エズ村と同じ日に、モナコもバスで訪れました。
滞在時間は数時間でしたが、十分楽しめました🥰
成り行きで訪れたマントンは、レモン祭り後だったので観光客も少なく、
路地の雰囲気は、こちらの方が好みでした。
お祭りには間に合いませんでしたが、街中にはまだその名残が…🍋
マントンもビーチがあります。
旅の拠点とした街は、ニース。
市内の近くに空港があり、バストとトラム共通チケットで、たったの€1.5。
近隣の街へもバス・電車でアクセスしやすいので、南フランスの村巡りがしたい方は、ニースに泊まるのがおすすめです。
他の小さな街に比べて活気があり、少し騒がしいですが、
きれいなビーチもあり、公園の展望台からの眺めは圧巻。
無料で使えるエレベーターが故障していたため、旧市街からの急な坂・階段を上り下りしてこの場所へ。
いくつになっても旅は新たな気付きや経験を与えてくれますが、体力がないと続けるのが難しいなと実感。20代の頃とはもう違うんだ…と衰えを感じざるを得ませんでした😂
今年、再訪できてとっても嬉しかった街は、
スペインのトレドと、イタリアのマテーラ。
世界遺産の洞窟住居が残る街、マテーラ(February 2023)
世界遺産の街、トレド(January 2023)
どちらも2016年の夏に、兄弟と一緒に旅しました。当時はトレドはマドリードから、マテーラはバーリから電車で日帰り旅行だったため、今回はそれぞれの街に宿泊(一人旅)
夜のライトアップや、早朝の静けさ、宿泊することでしか見えなかった景色と
その空気を肌で感じることができ、言葉にできない感動を覚えました。
膝の上に乗ってきてくれたねこちゃん、ちょっと重かった😂
モロッコはとにかく刺激に満ちた国。
マラケシュ、フェズ、シャフシャウエンを巡りました。
モロッコが大好きなのは、どのストリートを歩いていても、
必ずと言っていいほど ねこを見かけること。
マラケシュのねこちゃんたちは、少し警戒心のある子もいましたが、商品の上でのんびり寝ている子も…。
端正なお顔立ちのシャウエンの美猫様☟
肉球も青色に染まっちゃってますね。
一番人懐っこい子が多かったのがフェズ。しゃがみこんでいると、肩に飛び乗ってきた子も(笑)
道端に座ってたら、私の膝の上に乗ってきて、スヤ~と眠っちゃった子も🥺💓
近くのお店のおばさんが「金をくれ」ってしつこかったので(モロッコあるある😂)、退散しようとしたら、腕にきゅっとしがみ付いてきて、そのまま日本に連れて帰りたくなるほどかわいかった😭💔
思い出が詰まりすぎている1週間でしたが、特に印象に残っているのは、マラケシュからフェズへと向かう3日間の砂漠ツアー。ソロ旅女子も2人いました。ニューヨーク生まれ・育ちの学生さんと、イギリスで働いているトルコ人の女の子。モロッコひとり旅って少し危険なイメージもありましたが、(マラケシュは実際にちょっと怖かったけど、)意外とひとり旅でも満喫できて、最高でした🥺💓
写真を撮りすぎて、インスタもまったく載せられていませんが、今年中にブログでのアウトプットも始めたいなと思います。
基本的には一人旅をすることが多いのですが、
今年は人に会いに行く、会いに来てもらう機会が多かったなと、
この1年を振り返って気付くことができました。
年明けすぐは、スペインから
Helenaがあそびに来てくれて、2022年の8月ぶりの再会。
今回はウィーン在住の Helenaの友達のCarlaとも。
Helenaとはアイルランドで出会って7年が経ちますが、
今でも定期的に会えているのが奇跡のよう…。
4月にはスペインのバルセロナ、ジローナを再訪し、
今回もHelenaのお家に泊めてもらいました。
2024年の3月に、一緒にアイルランドを再訪しようと約束しています☘
そして1月下旬は、大学の部活動の先輩に会いに、プラハへ。
CAとして、世界中を飛び回られているえりか先輩。
2022年6月にスロバキアに来てくださったときぶりの再会🥺💓
外見だけでなく中身もお美しいのに、お茶目でとても面白くて、憧れの先輩です✨
今年の9月には、連休を使ってウィーンに来てくださいました💗
予約していただいたアパートに私も泊まらせていただき、ゆっくり一緒に過ごすことができて本当に嬉しかったです。ありがとうございました!!
マンチェスターで生活していた頃、同じ職場でとてもお世話になったご夫婦も、
東欧周遊中にブラチスラバにもあそびに来てくださったり、
デュッセルドルフに住む友人にも会いに行くことができたり、
人に会いに行くのがメインの旅もたくさんありました。
また会いたいなと思う人たちに、同じくそう思ってもらえること、
実際に予定を調節して時間を作ってもらえることは、ほんとに有難く、
そういう繋がりこそ、ヨーロッパにもう少しいたいなと思う、
大きな理由のひとつになっています。
ブログを続けていたからこそ巡り合わせてもらえた、貴重な出会いも。
一緒に時間を過ごしてくださったはてなブロガーの皆さま、
ブログからインスタにメッセージをくださり、繋がってくださった皆さま、
改めて本当にありがとうございます!
またどこかでお会い出来たら嬉しいです🥰💗
会えなくても、ブログを通じてコミュニケーションを取ってくださっている、はてなブロガーの皆さま、
昔から私のことを知ってくれていて、忙しい生活の中、
時差もあるのにときどき電話して近況を伝えてくれているお友達、
ほんとに大切な存在です🥺💓 いつもありがとうございます。
2024年はどんなことが待っているのか。
新しい場所、体験を
来年もたくさん積み重ねていきたいなと思います。
どうか皆さまにとっても実りのある、
穏やかで幸せに満ちた日々になりますように…🕊☘
貴重なお時間を割いて最後まで読んでいただき、
本当にありがとうございました ⸜( ´ ꒳ ` )⸝ ♡♥
▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃
にほんブログ村のランキングサイトに登録しています。
ポチッと押して応援していただけると励みになります。
よろしくお願いいたします
☟