「どの季節が1番好きですか?」と聞かれたらどれを選びますか?
ひとつに絞れと言われると難しいですが、
それでも1つだけ選ぶとすれば、私は「秋」だと答えます。
「読書の秋」「食欲の秋」「スポーツの秋」
他にも「芸術の秋」「行楽の秋」なんて言葉もよく耳にしますよね。
暑い夏が終わり、寒い冬が来る前の過ごしやすい気候。
物事に集中するにはぴったりの季節で、おいしいものもたくさんあります。
秋は楽しいイベントがたくさんありますが、気温だけを考えれば「春」も同様。
私はひどい花粉症のため個人的には厳しい時季なのですが、イギリスで過ごす「春」はなかなか快適でした。
寒い冬が終わり、日照時間が長くなるにつれて人々の心も開放的になっていく「春」。
日本では4月が年度の変わり目ということもあり、新鮮な気持ちになりますよね。
イギリスの長くて暗い「冬」はなかなか辛いものがありましたが、空気の澄んだ早朝に深呼吸をしたとき、吐いた息が白くなる瞬間がすごく好きです。
「息をすること」なんて普段は無意識のうちにしていますが、「あ~生きているんだな~」と目に見えて実感できたり。
「夏」は最も苦手な季節ですが、イギリスの「夏」はちょっとだけ好きになれました。
エアコン付きの一般家庭が少ない中で30度越えの日々が続くのは堪えますが、蝉の声も聞こえないし、白夜で夜の10時くらいまで明るいのは嬉しいポイントです。
それでもやっぱり「秋」が1番すきだと思うのは、「変わっていく」様子を感じやすいからなのかもしれません。
色づく木々に少し冷たい「秋」の匂いがする風。
少しずつ日が短くなっていくのは寂しいですが、人恋しく切ない気分でさえ、「人との繋がりを大切にしたいと思っている自分」を思い出させてくれると捉えれば悪いものでもないかなと感じます。
紅葉する木々、落ちていく葉を見るたびに、この世界で変わらないものなんてないんじゃないかなぁとぼんやりと考えることがあります。
人との関係も、環境も、自分の好きなものでさえ気付かぬうちに変化していることってありますよね。
いつまでも変わらないでいられたらなぁと望んでしまうこともありますが、「自分」も含めて変化しない人はいないと思います。
昔好きだった食べ物、好きだったバンドが嫌いになるとか、そんなマイナスなことばかりではありませんが、
例えば髪の毛が伸びたり、体重が増えたり減ったり、目に見える些細な変化も含めて「同じ」でい続けることはできませんよね。
望む、望まないにかかわらず変化していく自分の中で、ひとつ変わらないものがあるとすれば、それは「心が震える瞬間」なのかなと思います。
心から好きだなと思えるもの、感動するものはどれだけたくさんの経験をしても、異なるバックグランドを持つ人から刺激を受けても、昔と同じように自分の中にあり続けるのではないでしょうか。
私は昔から写真を撮ることがすきです。
今はそれなりに人と “普通に” コミュニケーションを取れるようになったと思いますが、
もともと幼少期から吃音症を持っていたこともあり、口頭で自分の気持ちを伝えるのは苦手でした。
その代わりに、絵を描いたり写真を撮ったり、文章を書いて自己表現をするのが好きでした。
だいぶ吃音はましになりましたが(英語で話すときはこの症状は出ないので、それもイギリス生活が心地よいと思えるところです)、
純粋に「シャッターを押す瞬間」はいつも「心が震える瞬間」とイコールの関係です。
心から楽しいと思えるから、写真を撮るときは心が満たされるような気持ちになります。
仕事復帰をしたら、今みたいに自由にお散歩をして好きなだけ写真を撮ることはなかなかできなくなるかもしれませんが、
忙しい毎日の中でも自分が本当に好きなことは忘れないでいたいなと思います。
皆さんの心が動く瞬間はいつですか?
最後まで読んでいただきありがとうございましたʕ·ᴥ·ʔ ♡︎⋈*。゚
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