10年以上経った今でも、強く記憶に残っているアイスランド一人旅。
これがはじめての海外一人旅だったので、緊張感もあり、
それまでの旅・それ以降の旅よりも特別な想い入れがあるのかもしれません。
地名や建物の名前はもうほとんど覚えていませんが、
旅中に感じたことや教訓を忘れないうちに、
アイスランドで過ごした3週間の思い出を形に残しておこうと思います。
- 旅のきっかけ「自由に過ごせる、最後の夏休み」
- どこか遠くへ行きたい、でもお金がない。
- 開放感のある、大規模なゲイ・パレード
- 大自然を満喫!アイスランドで過ごした3週間
- ボランティア活動に国境はない
- やっぱり猫のいる生活は最高
- 【旅の教訓】現地ツアーに参加する際に、気を付けたい最低限のこと
- おわりに
※この記事は筆者の旅の思い出を写真と共に残すために書いています。撮影した場所がどこかわからないものが多く、アイスランドの観光スポットをお探しの方には、残念ながらあまりお役に立てない内容です。海外一人旅中に経験した失敗談などを語っているので、今後「海外一人旅」をしてみたいなと考えている方には、参考にしていただける部分もあるかもしれません。(いつもより写真が多い、長めの記事です。)
※この記事に掲載されている写真は、2011年の8月にアイスランドで撮影したものです。(使用カメラはOLYMPUS PEN Lite E-PL1s(廃盤)、写真は無加工のまま載せています。)
旅のきっかけ「自由に過ごせる、最後の夏休み」
1年以上の長期語学留学に行くことを夢見ていた、学生時代。
私費留学だと費用があまりにもかかるので、
留学をするなら大学が費用の約半分を負担してくれる「交換留学」で行くと決めていました。
TOEFL ibtで一定のスコアを取得すれば、
英語・日本語での面接(面接官は大学の教授が担当)を受ける機会をもらえますが、チャンスは1年に1度。
(在学中に半年間の留学プログラムも作られ、1年に2回受けられるようになりました。)
TOEFL ibtはスピーキング、リスニング、リーディング、ライティング能力をwebで測るテストです。試験時間は約3時間半(途中休憩10分)、受験料は2万円近くするので何度も受験することは体力的にも費用面でも難しかったのですが、年2回は大学が語学に関する資格の受験料を全額負担してくれる制度があり、最大限活用しました。(TOEICや英検よりもTOEFLの方が受験料が高かったのでちょっと得した気分に…笑)
2回挑戦し、結果は不合格。
日本語の面接がボロボロだったので、
結果を見るまでもなく「これは落ちたな…」と確信していましたが、
結果通知を受け取った日は悔しくて、今でもその時の情景を鮮明に覚えています。
大学3回生になるまでに交換留学のチャンスを掴むことができなかったので、
当時「休学する」という発想がなかった私は、
「海外に長期滞在する」という夢を諦めることにしました。
それでも、留学を決めた友達を見るたびに、羨ましくて、
「海外に行きたい」という気持ちを抑え込むことができませんでした。
結局、大学生として自由に使える最後の夏休みに、短期で海外に行くことに。
(私が学生だった当時は3回生の冬から就活が始まったので、4回生の夏は日本を離れるつもりはなく、学生として最後に楽しめる長期休暇は実質3回生の夏でした。)
どこか遠くへ行きたい、でもお金がない。
これが最後の長期夏季休暇になるなら、どこか遠くの国に行きたい、
限られた時間の中でも、できるだけ長く滞在したい、
でも費用は抑えたい…
そんな自己中心的な考えで辿り着いた先が、
国内・海外でボランティア活動を行う、
国際ボランティア NGO “NICE” で行われていたプログラムのひとつ、
アイスランドの “Photo Marathon” でした。
(*プログラムの内容に関しては後述します。)
(NICEでこのプログラムを見つけた結果アイスランドにしようと決めたのか、アイスランドに行きたくて、調べているうちにNICEという団体を知ったのか記憶が曖昧ですが、とにかくその頃から写真を撮るのが好きで、写真関係 + ヨーロッパ旅行ができると知った瞬間、もうこれは参加するしかないと即決。)
参加費用は当時 4万円弱。
航空券・保険代や、土日の食費は自己負担でしたが、
プログラム期間中(2週間)の宿泊費・平日の食費は含まれていました。
このプログラムは世界各国から参加者が集まるので、
コミュニケーションは必然的に英語になります。
語学学校に行くよりもかなり費用を抑えることができ、
通常の旅行ではできない経験ができる。
ボランティア活動をしていたと言えば、
履歴書の印象も良くなるかも…なんて下心もあり、
正直に言うと「利用」させてもらったのです。
何とも身勝手な動機ですが、
これがプログラムに参加した本当の理由でした。
不純な動機でプログラムに参加した私とは違い、
NICEのボランティア活動を行う人の多くは、
「この世界をより良くしたい」という信念を持って取り組まれています。
申し込みを行う前に、事前説明会が開かれました。自分が参加予定だったプログラムではなく、過去に国際ボランティアに参加された方数名が、現地でどのような経験をして、どんな学びを得たか、帰国した後も続けている活動についてのプレゼンをしてくださいました。
はっきりとは内容を覚えていませんが、カンボジアで子供たちの食を支援するプロジェクトに携わられていた方や、ラオスで建物の修繕活動をされていた方もいました。
プレゼンをされた方も参加予定の方も、学生や20代の人が多い印象でした。
今はまだ渡航することは容易ではありませんが、
国際ワークキャンプに興味がある方は、こちらをどうぞ☟
NICE のボランティア団体について☟
開放感のある、大規模なゲイ・パレード
アイスランドの首都・レイキャビクで
毎年8月の第2週目の週末に行われる、
ボランティア活動期間中に、この大規模なイベントに参加できたことは
一生の思い出になりました。
(ボランティア活動の期間は 2011年8月9日(火) ~ 8月21日(日) まででした。)
その年 (2011年) にゲイ・プライド・パレードが行われたのは、8月6日 (土)。ボランティア期間の始まる直前です。プログラムは現地集合・現地解散でしたが、土地勘を付けたかったこともあり、少し早く現地入りしていました。
当日はユースホステルの同室に泊まっていたドイツ人女性が、市内に行くということで途中まで運転してもらい、別れた後にボランティア団体の施設に挨拶をしに行きました。メンバーの皆さんがゲイ・プライド・パレードにこれから参加するということで、私もついて行くことに。ゲイ・プライド・フェスティバルが開催されていると知ったのは成り行きでしたが、気が付いたら自分も黄色いロープを持つ係になっていて、がっつり参加していました(笑)
当時手帳に書いていたメモ☟
Saturday August 6th
- 9:00 Pride Club Truno opens for the parade warm-up
- 12:00 Pride Parade line-up at Vatnsmýrarvegur
(close to the BSI Bus terminal) - 14:00 Gay Pride Parade starts down Sóleyjargata, Fríkirkjuvegur and Lækjargata to Arnarhóll.
- 15:30 Outdoor Concert at Arnarhóll, a grassy hill between Kalkofnsvegur, Hverfisgata, Ingólfsstræti and the Central Bank of Iceland.
普段の人通りが少ない、静かな街を知っていたからこそ、
当日の人の多さにはびっくり!
ストリートや広場は人で溢れかえり、いったいどこからこれだけたくさんの人が来たのかと圧倒されるほどの熱気に、街全体が包まれていたことを覚えています。
大規模なステージも設置され、音楽に合わせて踊っている人や
パフォーマンスを楽しむ人、とにかく明るい強大なパワーを感じた1日。
アイスランドのゲイパレードの様子☟
(動画は約 2分半ありますが、街の雰囲気は最初の 40秒ほど、残りはアイスランドの Gay Pride Parade、gay scene (ゲイ社会) の解説です。)
アイスランドのこれまでの歴史については、下記サイトで詳しく説明されています☟
すべての人が平等に、自由に生きられることが当たり前の社会であってほしい、
そう願いを込めて、 LGBTQIA+ について理解を深めるため、
調べたことをまとめた記事も書いています☟
大自然を満喫!アイスランドで過ごした3週間
プログラム期間中の週末は自由時間だったので、
ボランティアスタッフのメンバーと一緒に、バスで South Coast 巡りをする 1 day ツアーに参加しました。
やっぱりアイスランドにいるなら、大自然を楽しまないともったいないですよね!
スタッフのメンバーと一緒に撮った、「青春」っぽい1枚☟
なぜか高校の時のジャージを着ているダサい写真しか残っていません…
もっとましな服装しとけばよかった…
地名がわからないのが残念ですが、壮大な大自然の中にいたときは、
「この世界は広くて美しい!」と心から感じました。
写真でお伝えしきれないのですが、雰囲気だけでも…
内側から滝を見ることができる観光スポットも訪れました☟
ボランティア活動に国境はない
私が参加したプロジェクト、Photo Marathon
名前の響きから「走りながら写真を撮るボランティアなのかな…?」と想像していましたが、
実際は全然違いました (笑)
SEEDS Iceland
Photo Marathon
Founded in 2005, SEEDS is an Icelandic non-governmental, non-profit volunteer organisation designed to promote intercultural understanding, environmental protection and awareness through work on environmental, social and cultural projects within Iceland. Photo marathon has been running over nine years.
2005年に設立された、アイスランドの非政府・非営利のボランティア組織 “SEEDS”
アイスランド国内の環境、社会、文化プロジェクトへの取り組みを通じて
異文化理解、環境保護・意識向上の促進を目的としています。
While learning more about photography the participants explore Icelandic culture by taking part in it, capturing it and also by working volunteering for the City of Reykjavik.
One of the objectives is to deliver messages and draw the attention from the local population through pictures and photos made during the camp.
このワークショップの目的の1つは、
ワークキャンプ中に撮影した写真を通してメッセージを配信し、
地元の人々から注目を集めることでした。
ボランティア最終日の前日、8月20日 (土) に Photo Exhibition を開催し、
「愛」や「平和」、「環境問題」などをテーマに、ワークキャンプ中にメンバーが撮影した写真を展示しました。
当日、展示会に訪れた人にどの作品が良かったかを投票してもらい、
それぞれのテーマで優秀作品を決定しました。
正直なところ、写真について学ぶ機会はほとんどなかったのですが (小声)
展示会開催に向けてのポスター作成・配布など、
チームで企画して準備を進める過程が楽しかったです。
私が参加した当時は、世界各国から20名程度集まりました。
(参加者は偶然同世代、20歳前後で共通の話題で盛り上がることも多く、楽しい時間を過ごすことができました。実は日本人は私を含めて6人で最も多く(!)、次いでスペイン、ロシア、イタリア、ポーランド、フランス、セルビア出身の女の子もいました。)
同じ宿泊施設で寝泊まりしていたので、夕食はそれぞれ自分たちの郷土料理を作ったり、
短期間ではありましたが深く関わることができ、
10年以上経った今でも、交流を取り続けてくれている友達もいます。
(特にイタリア人の同い年の男の子2人は、その後2度日本にあそびに来てくれて、私もイタリア旅行の際には彼らの故郷 Treviso を訪れたり、何度か再会することができました。本当はYMS期間中にイタリアに再訪するつもりだったのですが、またいつか…。)
Photo Exhibition の開催日は “Reykjavík Culture Night” と呼ばれる日で、
街中で音楽フェスやアートイベントが催される、一大イベントの日でした。
「文化祭」を都市全体の規模で行うようなイメージです。
Reykjavík Culture Nightについて、詳しくはこちら☟
私たちも交代で街を散策。
すれ違う人みんなが楽しそうで、街全体が活気に溢れていました。
この貴重な体験は、間違いなく今の自分を作っていて、
これから先も私を支えてくれる思い出の一つになると思います。
当時よりも自分の意見や考えを英語でも伝えられるように、
今後も勉強を続けたいです。
英語で想いを伝えるために、今後も使いたいフレーズを集めてまとめた記事☟
やっぱり猫のいる生活は最高
ボランティア団体が所有している宿泊施設には、
ぽっちゃりとしたデブ猫ちゃんがいました。
人懐っこい性格で、みんなのアイドル。
建物内の小さなガーデンで一緒に日向ぼっこをする時間が最高に幸せでした…
滞在中、癒しをくれたねこちゃん。
とってもかわいかったです。
(みんな好き勝手呼んでいたので、ほんとの名前はわかりませんでした笑)
ねこちゃんの写真はこちらの記事にもあります☟
【旅の教訓】現地ツアーに参加する際に、気を付けたい最低限のこと
2週間のボランティア活動の後は、アイスランド国内を一人旅。
大自然に感動しましたが、同時に苦い思い出も…。
長くなってしまったので、そのときの失敗談は下記記事にまとめています☟
おわりに
刺激が多く、充実した3週間を過ごすことができた 2011年の 8月。
忘れられない、忘れたくない大切な思い出がたくさんできました。
帰国後、夏季休暇の後半はインターンシップを申し込んでいたので、
就活モードに一気に気持ちが進みましたが、
お世話になった企業も良いところで、夏季休暇を満喫することができました。
アイスランド(+ストップオーバーで立ち寄ったフィンランド)で撮影した写真は、こちらの記事にも載せています☟
貴重なお時間を割いて最後まで読んでいただき、
本当にありがとうございました ⸜( ´ ꒳ ` )⸝ ♡♥
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